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自民党安倍派 新体制移行を断念 塩谷元文科相が表明
2022-10-13 07:51:48

安倍元総理大臣が会長を務めてきた自民党安倍派の会合が開かれ、会長代理を務める塩谷元文部科学大臣は「新しい体制を検討するには時期尚早な状況だ」として、新しい体制への移行を断念することを表明しました。
自民党最大派閥の安倍派は、安倍元総理大臣の「国葬」が終わったことを受けて、安倍氏の後任の会長に、会長代理を務める塩谷元文部科学大臣が就く方向で調整が行われましたが、派内から反対する意見が出ていました。
13日に開かれた派閥の会合で、塩谷氏は「安倍氏に代わる新しいリーダーが、現時点ではなかなかいないという認識のもと、リーダーをつくっていくための新しい体制を考えていたが、いろんな意見があり、検討するにはまだ時期尚早な状況だ」と述べました。
そのうえで「無理にやるとおかしな方向にいきかねず、丁寧に時間をかけようという結論に達した」と述べ、新しい体制への移行を断念し、会長を置かない今の体制を当面続けることを表明しました。
会合のあと、塩谷氏は記者団に対し「私の判断が少し甘かった。新しい体制を決める時期のめどは特になく、さまざまな意見を聞きながら調整したい」と述べました。
新体制への移行断念 その経緯は

安倍元総理大臣の「国葬」後、派閥幹部やベテラン議員の間では、安倍氏の後任の会長に会長代理の塩谷元文部科学大臣を推す声が広がりました。
塩谷氏とともに会長代理を務める下村元政務調査会長はいち早く、塩谷氏を推す考えを表明し、下村氏に近い議員からは下村氏が引き続き、会長代理を務めるべきだという意見が出ていました。
これに対し、事務総長の高木国会対策委員長、松野官房長官、西村経済産業大臣、萩生田政務調査会長、世耕参議院幹事長の5人は塩谷氏の会長就任を容認する方向で協議を進める一方、執行部の世代交代を強く求め、派内で意見が分かれました。
さらに参議院側からは、世耕氏を塩谷氏とともに会長に据えるよう求める動きも出て、こう着状態となりました。
こうした中、派閥の中堅・若手の議員が当選回数別に開いた会合では、「現時点で衆目の一致する候補はおらず、新しい会長を決めるのは時期尚早だ」とか「排除の論理は認められない」といった意見が相次ぎました。
これを受けて、塩谷氏は幹部らと協議した結果、新しい体制への移行を断念し、会長を置かない今の体制を当面、続けることになりました。
塩谷氏とともに会長代理を務める下村元政務調査会長はいち早く、塩谷氏を推す考えを表明し、下村氏に近い議員からは下村氏が引き続き、会長代理を務めるべきだという意見が出ていました。
これに対し、事務総長の高木国会対策委員長、松野官房長官、西村経済産業大臣、萩生田政務調査会長、世耕参議院幹事長の5人は塩谷氏の会長就任を容認する方向で協議を進める一方、執行部の世代交代を強く求め、派内で意見が分かれました。
さらに参議院側からは、世耕氏を塩谷氏とともに会長に据えるよう求める動きも出て、こう着状態となりました。
こうした中、派閥の中堅・若手の議員が当選回数別に開いた会合では、「現時点で衆目の一致する候補はおらず、新しい会長を決めるのは時期尚早だ」とか「排除の論理は認められない」といった意見が相次ぎました。
これを受けて、塩谷氏は幹部らと協議した結果、新しい体制への移行を断念し、会長を置かない今の体制を当面、続けることになりました。
ソース:NHK ニュース