米べいアラスカでタラバガニ・ズワイガイ激減げきげん　禁漁きんぎょに

　アメリカ最北端さいほくたんのアラスカ州しゅうは個体数こたいすうが激減げきげんしたことを理由りゆうにタラバガニの漁りょうを2年連続ねんれんぞくで禁止きんしすると発表はっぴょうしました。今年ことしは初はじめてズワイガニも禁漁きんぎょとなります。
　アラスカ州しゅうのブリストル湾わんにおけるタラバガニ漁りょうは去年きょねん、漁りょうをするために必要ひつような個体数こたいすうの基準きじゅんを下回したまわったため26年ねんぶりに漁りょうが禁止きんしされ、今年ことしも状況じょうきょうが改善かいぜんされないことから2年連続ねんれんぞくの禁漁きんぎょが決きまりました。
　今年ことしはベーリング海かいのズワイガニ漁りょうも禁止きんしとなり、アメリカの水産業すいさんぎょうに大おおきな打撃だげきを与あたえそうです。
　アラスカ州しゅうによりますと、この2年間ねんかんで推定すいていで10億匹おくびきのカニが減へっていて、これは生息数せいそくすうの90％にあたるということです。
　個体数こたいすうが減少げんしょうした理由りゆうについて専門家せんもんかは、気候変動きこうへんどうによる水温すいおんの上昇じょうしょうを挙あげ、環境かんきょうの変化へんかがカニの生育せいいくを妨さまたげていると指摘してきしています。

ソース：NHK ニュース