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京都 東福寺 国の重要文化財「東司」に車が突っ込む
2022-10-17 09:07:42

歴史ある建造物が並ぶ京都市の東福寺で17日午前、国の重要文化財に指定されている室町時代の建物に運転操作を誤った車が突っ込み、木製の扉が大きく壊れました。けが人はいませんでした。
17日午前9時半ごろ、京都市東山区の東福寺で、国の重要文化財に指定されている「東司」という建物に、乗用車が後ろ向きに突っ込みました。
この事故で、高さおよそ2メートル、幅およそ2メートル10センチの観音開きの木製の扉が大きく壊れました。
警察や寺によりますと、乗用車を運転していたのは、仕事で寺を訪れた公益財団法人「京都古文化保存協会」の30歳の男性職員で、建物の前で方向転換しようとしたところ、操作を誤ったということです。
当時、建物の中に人はおらず、運転していた職員にもけがはありませんでした。
「東司」は、修行僧のトイレとして室町時代の1400年ごろに建てられたもので、寺では文化庁や京都府の教育委員会と協議したうえで、扉を修復することにしています。
東福寺資料研究所の石川登志雄所長は、「現場に駆けつけたら、車が建物に突っ込んでいて驚きました。禅宗の寺院のトイレとしては国内で最古で最大という貴重な文化財なので、当初の姿に戻して公開できるようにしたい」と話していました。
ソース:NHK ニュース