生活せいかつ保護ほご費ひ引き下ひきさげ 取り消とりけす判決はんけつ 東京とうきょうなど続つづき4件けん目め 横浜よこはま地裁ちさい

生活せいかつ保護ほごの支給しきゅう額がくが2013年ねんから段階だんかい的てきに引き下ひきさげられ、憲法けんぽうで保障ほしょうされた最低さいてい限度げんどの生活せいかつに満みたない状況じょうきょうを強しいられているとして、神奈川かながわ県内けんないの受給じゅきゅう者しゃが国くにや自治体じちたいを訴うったえた裁判さいばんで、横浜よこはま地方ちほう裁判所さいばんしょは、支給しきゅう額がくの引き下ひきさげを取り消とりけす判決はんけつを言い渡いいわたしました。
全国ぜんこく29か所かしょで起おこされた同様どうようの裁判さいばんで取り消とりけしを認みとめたのは、大阪おおさか、東京とうきょう地裁ちさいなどに続つづいて4件けん目めです。

生活せいかつ保護ほごの支給しきゅう額がくについて国くには、当時とうじの物価ぶっかの下落げらくなどを反映はんえいする形かたちで、2013年ねんから2015年ねんにかけて最大さいだいで10％引き下ひきさげました。

これについて神奈川かながわ県内けんないの受給じゅきゅう者しゃ46人にんは、「憲法けんぽうで保障ほしょうされた健康けんこうで文化ぶんか的てきな最低さいてい限度げんどの生活せいかつに満みたない生活せいかつ状況じょうきょうを強しいられた」などとして、自治体じちたいが決定けっていした支給しきゅう額がくの引き下ひきさげの取り消とりけしと、国くにに1人にん当あたり1万まん円えんの賠償ばいしょうを求もとめていました。

19日にちの判決はんけつで、横浜よこはま地方ちほう裁判所さいばんしょの岡田おかだ伸しん太ふとし裁判さいばん長ちょうは、引き下ひきさげの判断はんだんについて「統計とうけいなど客観きゃっかん的てきな数値すうちなどとの合理ごうり的てき関連かんれん性せいを欠かいている。違法いほうなものというべきだ」として、生活せいかつ保護ほご費ひの支給しきゅう額がくを引き下ひきさげた自治体じちたいの決定けっていを取り消とりけしました。

一方いっぽう、国くにに賠償ばいしょうを求もとめる訴うったえは退しりぞけました。

同様どうようの裁判さいばんは全国ぜんこく29の裁判所さいばんしょで起おこされていて、支給しきゅう額がくの引き下ひきさげを取り消とりけした判決はんけつは、大阪おおさか、熊本くまもと、東京とうきょう地裁ちさいに続つづいて4件けん目めです。

ソース：NHK ニュース