ノーベル賞しょう 吉野よしのさんが祝賀しゅくが会かい出席しゅっせき 「賞しょうが環境かんきょう問題もんだいの解決かいけつに」

ことしのノーベル化学かがく賞しょうの受賞じゅしょう者しゃに選えらばれた吉野よしの彰あきらさんは、スウェーデンの日本にっぽん大使館たいしかんが主催しゅさいした祝賀しゅくが会かいに出席しゅっせきし、「今回こんかいの賞しょうが地球ちきゅうの環境かんきょう問題もんだいの解決かいけつにつながることを願ねがっている」と述のべました。

ノーベル賞しょうの授賞じゅしょう式しきを前まえに、ストックホルム中心ちゅうしん部ぶのホテルで８はち日にち、スウェーデンの日本にっぽん大使館たいしかんが主催しゅさいした祝賀しゅくが会かいが行おこなわれ、吉野よしの彰あきらさん夫妻ふさいが招まねかれました。

この中なかで吉野よしのさんは英語えいごでスピーチを行おこない、受賞じゅしょうを知しらせる連絡れんらくを受うけた時ときのことを振り返ふりかえりながら、「10月つき９きゅう日にちにストックホルムから国際こくさい電話でんわがかかってきた時ときは本当ほんとうに驚おどろいた。それから時間じかんはあっという間あっというまにすぎて、今いま、私わたしはストックホルムに来きています」と述のべて、会場かいじょうの笑わらいを誘さそっていました。

また、祝賀しゅくが会かいに先立さきだって行いった「ノーベルレクチャー」と呼よばれる記念きねん講演こうえんについて、「自分じぶんにとって最もっとも大事だいじなイベントの一ひとつだった」としたうえで、「講演こうえんでは、世界せかいに向むけて地球ちきゅうの環境かんきょう問題もんだいについてのメッセージを送おくりたかった。今回こんかいの賞しょうが地球ちきゅうの環境かんきょう問題もんだいの解決かいけつにつながることを願ねがっている」と述のべました。

このあと、吉野よしのさんは満面まんめんの笑えみを浮うかべながら乾杯かんぱいを行おこない、集あつまった人ひとたちから大おおきな拍手はくしゅが送おくられていました。

記念きねん講演こうえんは「緊張きんちょうせず」

吉野よしの彰あきらさんはストックホルムで記者きしゃ会見かいけんを行おこない、８はち日にちに行おこなわれた記念きねん講演こうえんについて「緊張きんちょうはしませんでした。77点てん、78点てんかなと思おもいます」と感想かんそうを述のべました。

吉野よしのさんは、日本にっぽん時間じかんの９きゅう日にち未明みめい、現地げんちの日本にっぽん大使館たいしかんが開ひらいた祝賀しゅくが会かいに参加さんかしたあと記者きしゃ会見かいけんを行おこないました。

吉野よしのさんは、日本にっぽん時間じかんの８はち日にち夜よる行おこなわれた記念きねん講演こうえんについて、「緊張きんちょうはしませんでしたが、77点てんか78点てんかなと思おもいます。原稿げんこうを読よむのか、画面がめんを見みながら話はなすのかどちらかに決きめておけばよかった。一緒いっしょに来きていた家族かぞくからはご苦労ごくろうさんと言いわれました」と振り返ふりかえりました。

そして、共ともにノーベル化学かがく賞しょうを受賞じゅしょうする２に人にんの受賞じゅしょう者しゃの講演こうえんにも触ふれ、「リチウムイオン電池でんちが環境かんきょう問題もんだいの解決かいけつに貢献こうけんするだけでなく、私わたしも含ふくめて３さん人にんとも自分じぶんたちが解決かいけつする責任せきにんを負おっているという思おもいがあると感かんじました」と述のべました。

また、授賞じゅしょう式しきに向むけてスウェーデンの国王こくおうからメダルを受け取うけとる練習れんしゅうをしていることを明あかし、「メダルを受け取うけとる際さいに、スウェーデン語ごでありがとうを意味いみする『タック』と答こたえるように教おしえられた。授賞じゅしょう式しきのあとの晩ばんさん会かいで王室おうしつの方ほうと気軽きがるに話はなしができるのを楽たのしみにしています」と語かたりました。

ノーベル賞しょうの授賞じゅしょう式しきは、日本にっぽん時間じかんの11日にち未明みめいにストックホルム中心ちゅうしん部ぶのコンサートホールで開ひらかれます。

ソース：NHK ニュース