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米FRB金融政策会合 利下げをいったん休止か
2019-12-09 21:43:50

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は10日から金融政策を決める会合を開きます。パウエル議長は3回連続で行ってきた利下げをいったん休止することを示唆していて、市場関係者の間では金利は据え置かれるという見方が強まっています。
FRBは、10日から2日間の日程で金融政策を決める会合を開きます。
FRBはことし7月の会合で、景気の減速を防ぐ予防的な措置としておよそ10年半ぶりの利下げを決めたあと、前回の会合まで3回連続で利下げを実施してきました。
今後の金融政策についてパウエル議長は、失業率が歴史的に低い水準にあるうえ、利下げを背景にした低金利で住宅投資も持ち直しているなどとして「景気が想定通りに推移すれば、今の金融政策が適切だ」と述べ、いったん利下げを休止することを示唆しています。
このため市場関係者の間では、今回の会合で金利は半年ぶりに据え置かれるという見方が強まっています。
一方、今回の会合では来年以降の金融政策の見通しも示されます。
中国との貿易摩擦などアメリカ経済が減速するリスクも残る中で、会合の参加者が景気や金利の先行きについてどのような道筋を示すのか注目されています。
FRBはことし7月の会合で、景気の減速を防ぐ予防的な措置としておよそ10年半ぶりの利下げを決めたあと、前回の会合まで3回連続で利下げを実施してきました。
今後の金融政策についてパウエル議長は、失業率が歴史的に低い水準にあるうえ、利下げを背景にした低金利で住宅投資も持ち直しているなどとして「景気が想定通りに推移すれば、今の金融政策が適切だ」と述べ、いったん利下げを休止することを示唆しています。
このため市場関係者の間では、今回の会合で金利は半年ぶりに据え置かれるという見方が強まっています。
一方、今回の会合では来年以降の金融政策の見通しも示されます。
中国との貿易摩擦などアメリカ経済が減速するリスクも残る中で、会合の参加者が景気や金利の先行きについてどのような道筋を示すのか注目されています。
景気順調 低金利のリスクを認識か
FRBのパウエル議長が、利下げをいったん休止する方針を示唆しているのは、景気が緩やかな拡大を続ける中で、低金利のリスクを認識しているためとみられます。
FRBは、米中の貿易摩擦が長期化して企業の設備投資が落ち込んだことなどから、景気の減速を回避するための予防的な措置としてことし7月におよそ10年半ぶりの利下げに踏み切り、その後、9月、10月と3回連続の利下げを実施しました。
この結果、最新の経済指標では失業率は3.5%とおよそ50年ぶりの低い水準で推移しているほか、伸びが鈍っていた住宅投資も利下げによる低金利を背景に10月の住宅着工件数がプラス3.8%の上昇に転じました。
また、政策金利はすでに1.5%から1.75%の範囲にまで引き下げられていて、FRBの会合参加者からは景気が拡大している状況で一段の金融緩和に踏み切れば、行き過ぎた投資を促すという意見が出されています。
ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は先月、2万8000ドルの大台も超えましたが、IMF=国際通貨基金は「アメリカと日本の株価は割高になっている」と指摘していて、FRBとしても低金利による金余りが生み出すリスクを認識しているとみられます。
ただ、こうしたFRBの方針に対してトランプ大統領はヨーロッパや日本で導入されているマイナス金利を例にあげるなどしてFRBの政策への不満をあらわにしています。
今月2日にもツイッターに「FRBが通貨を切り下げる国と同様の行動をとらないことがアメリカの製造業や農家の輸出を困難にさせている。FRBはもっと利下げをしろ」と投稿し、大統領選挙まで1年を切る中、景気の拡大に向けた圧力を一段と強めています。
FRBは、米中の貿易摩擦が長期化して企業の設備投資が落ち込んだことなどから、景気の減速を回避するための予防的な措置としてことし7月におよそ10年半ぶりの利下げに踏み切り、その後、9月、10月と3回連続の利下げを実施しました。
この結果、最新の経済指標では失業率は3.5%とおよそ50年ぶりの低い水準で推移しているほか、伸びが鈍っていた住宅投資も利下げによる低金利を背景に10月の住宅着工件数がプラス3.8%の上昇に転じました。
また、政策金利はすでに1.5%から1.75%の範囲にまで引き下げられていて、FRBの会合参加者からは景気が拡大している状況で一段の金融緩和に踏み切れば、行き過ぎた投資を促すという意見が出されています。
ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は先月、2万8000ドルの大台も超えましたが、IMF=国際通貨基金は「アメリカと日本の株価は割高になっている」と指摘していて、FRBとしても低金利による金余りが生み出すリスクを認識しているとみられます。
ただ、こうしたFRBの方針に対してトランプ大統領はヨーロッパや日本で導入されているマイナス金利を例にあげるなどしてFRBの政策への不満をあらわにしています。
今月2日にもツイッターに「FRBが通貨を切り下げる国と同様の行動をとらないことがアメリカの製造業や農家の輸出を困難にさせている。FRBはもっと利下げをしろ」と投稿し、大統領選挙まで1年を切る中、景気の拡大に向けた圧力を一段と強めています。
ソース:NHK ニュース