吉野よしの彰あきらさんにノーベル化学かがく賞しょう スウェーデン国王こくおうからメダル授与じゅよ

ことしのノーベル賞しょうの授賞じゅしょう式しきが日本にっぽん時間じかんの11日にち午前ごぜん０ぜろ時半じはんからスウェーデンのストックホルムで行おこなわれ、化学かがく賞しょうに選えらばれた吉野よしの彰あきらさんにスウェーデン国王こくおうから記念きねんのメダルと賞状しょうじょうが贈おくられました。

授賞じゅしょう式しきはスウェーデンのストックホルムの中心ちゅうしん部ぶにあるコンサートホールで日本にっぽん時間じかんの11日にち午前ごぜん０ぜろ時半じはんから始はじまり、吉野よしの彰あきらさんは音楽おんがくが流ながれる中なか、各かく賞しょうの受賞じゅしょう者しゃとともに入場にゅうじょうしました。

授賞じゅしょう式しきでは、化学かがく賞しょうの選考せんこう委員いいんが吉野よしのさんら化学かがく賞しょうに選えらばれた３さん人にんについて「化学かがくにおいて画期的かっきてきな発見はっけんをし、リチウムイオン電池でんちの発展はってんをもたらした。人類じんるいのためになる真しんに偉大いだいな業績ぎょうせきだ」と述のべてたたえました。

吉野よしのさんは、共同きょうどうで受賞じゅしょうするアメリカのジョン・グッドイナフさんとスタンリー・ウィッティンガムさんとともに名前なまえを呼よばれると、ステージの中央ちゅうおうまで進すすみ、ファンファーレが鳴り響なりひびく中なか、スウェーデンのグスタフ国王こくおうから記念きねんのメダルと賞状しょうじょうを贈おくられました。

吉野よしのさんは和なごやかな表情ひょうじょうでメダルと賞状しょうじょうを受け取うけとると、グスタフ国王こくおうとかたく握手あくしゅし会場かいじょうからは大おおきな拍手はくしゅがおこっていました。

また会場かいじょうでは妻つまの久美子くみこさんがステージに立たつ吉野よしのさんの姿すがたを見守みまもっていました。

日本人にっぽんじんがノーベル賞しょうを受賞じゅしょうしたのはアメリカ国籍こくせきを取得しゅとくした人ひとを含ふくめて27人にん目めで、化学かがく賞しょうでは８はち人にん目めとなります。

ノーベル財団ざいだん理事りじ長ちょう 温暖おんだん化か対策たいさく求もとめる若者わかものを支援しえんすべき

ノーベル賞しょうの授賞じゅしょう式しきでは、ノーベル財団ざいだんのヘルディン理事りじ長ちょうがはじめにあいさつし、「指導しどう的てきな政治せいじ家かたちが事実じじつを否定ひていすることがある。科学かがくの業績ぎょうせきや知識ちしき、それに合理ごうり的てきな考かんがえを犠牲ぎせいにして、非ひ合理ごうり的てきな考かんがえや偏狭へんきょうな物ものの見方みかたが広ひろまっている」と述のべて懸念けねんを示しめしました。

その上うえで、気候きこう変動へんどうの問題もんだいを例れいにあげ、「私わたしたちの生活せいかつ様式ようしきが気候きこうに悪あく影響えいきょうを与あたえていることを示しめす圧倒的あっとうてきな根拠こんきょが尊重そんちょうされていない。若者わかものたちが立たちあがり、科学かがくに耳みみを傾かたむけ、行動こうどうを起おこすべきだと要求ようきゅうするのは、支援しえんに値あたいする」と述のべ、各国かっこくで若者わかものたちが温暖おんだん化か対策たいさくを求もとめて声こえをあげているのを支援しえんすべきだという考かんがえを示しめしました。

ソース：NHK ニュース