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元農水省事務次官 起訴内容認める 長男殺害事件 初公判
2019-12-11 02:34:20

農林水産省の元事務次官が長男を殺害した罪に問われている事件の初公判で、被告は起訴された内容を認め、弁護士は「長男による家庭内暴力で殺されると思い刺してしまった」と主張しました。
農林水産省の元事務次官、熊澤英昭被告(76)は、ことし6月、東京・練馬区の自宅で、長男の英一郎さん(44)を包丁で刺して殺害したとして、殺人の罪に問われています。


11日、東京地方裁判所で初公判が開かれ、被告は黒いスーツを着て、伏し目がちにやつれたような表情で法廷に入り、証言台の席に座りました。
裁判の冒頭で裁判長から起訴された内容に間違いがないか問われると、被告は「間違いありません」と述べて認めました。
検察は「長男は以前から人づきあいが苦手で家庭内で暴力を振るっていて、被告は事件の前のことし5月にも暴力を受け、インターネットで『殺人』や『執行猶予』といったことばを検索するなど、長男の殺害を考えながら生活していた。具体的な殺害の状況は被告の供述があいまいなためはっきりしないが、台所にあった包丁で首や胸を何度も突き刺した」と述べました。
一方、被告の弁護士は「被告は長男を必死に支えていたが、事件の前から家庭内暴力でひどいけがを負い、恐怖を感じて生活していた。事件当日も『殺すぞ』と言っているのを聞いて殺されると思い、とっさに刺してしまった。被告が事件を起こさざるをえないほど殺されると思ったのはなぜなのかに着目して審理してほしい」と述べました。
裁判の冒頭で裁判長から起訴された内容に間違いがないか問われると、被告は「間違いありません」と述べて認めました。
検察は「長男は以前から人づきあいが苦手で家庭内で暴力を振るっていて、被告は事件の前のことし5月にも暴力を受け、インターネットで『殺人』や『執行猶予』といったことばを検索するなど、長男の殺害を考えながら生活していた。具体的な殺害の状況は被告の供述があいまいなためはっきりしないが、台所にあった包丁で首や胸を何度も突き刺した」と述べました。
一方、被告の弁護士は「被告は長男を必死に支えていたが、事件の前から家庭内暴力でひどいけがを負い、恐怖を感じて生活していた。事件当日も『殺すぞ』と言っているのを聞いて殺されると思い、とっさに刺してしまった。被告が事件を起こさざるをえないほど殺されると思ったのはなぜなのかに着目して審理してほしい」と述べました。
ソース:NHK ニュース