がん ５ご年ねん生存せいぞん率りつ 全体ぜんたいで66.4％ 最高さいこうは前立腺ぜんりつせんがん98.8％

全国ぜんこくのがん患者かんじゃの５ご年ねん生存せいぞん率りつは、最新さいしんの集計しゅうけいで66.4％だったと国立こくりつがん研究けんきゅうセンターが発表はっぴょうしました。センターのウェブサイトでは病院びょういんごとのデータも見みることができ、患者かんじゃが病院びょういんの特徴とくちょうを知しる参考さんこうになるとしています。

国立こくりつがん研究けんきゅうセンターは、2011年ねんまでの２に年間ねんかんに全国ぜんこくのがん拠点きょてん病院びょういんなど318の施設しせつでがんと診断しんだんされたおよそ65万まん人にんのデータを分析ぶんせきしました。

その結果けっか、がん医療いりょうの効果こうかをはかる指標しひょうとされる５ご年ねん後ごの生存せいぞん率りつは、全体ぜんたいで66.4％となりました。

がんの種類しゅるい別べつで、
▽生存せいぞん率りつが最もっとも高たかかったのは前立腺ぜんりつせんがんで98.8％、
▽次ついで女性じょせいの乳にゅうがんが92.2％、
▽子宮しきゅう体たいがんが82.2％、
▽咽頭いんとうがんが80.6％、
▽腎臓じんぞうがんが80.1％、
▽子宮しきゅう頸がんが75.0％、
▽大腸だいちょうがんが72.6％、
▽胃いがんが71.4％、
▽ぼうこうがんが68.4％などとなっています。

一方いっぽう、
▽最もっとも低ひくかったのはすい臓すいぞうがんで9.8％、
▽次ついで胆たんのうがんが29.3％、
▽肝臓かんぞうがんが40.4％、
▽肺はいがんが41.4％、
▽食道しょくどうがんが45.7％、
▽腎じんう尿にょう管かんがんが49.0％でした。

大腸だいちょうがんや胃いがんなど５ご種類しゅるいのがんについては、初はじめてがんの種類しゅるいとステージごとの５ご年ねん生存せいぞん率りつが患者かんじゃの年代ねんだい別べつに出だされ、
▼例たとえば大腸だいちょうがんのステージ３さんで、
▽50代だいの場合ばあいは82.5％、
▽80代だい以上いじょうだと65.1％などとなっています。

また同おなじ５ご種類しゅるいのがんについては、病院びょういんごとにステージ別べつの生存せいぞん率りつをまとめたデータも出だされ、国立こくりつがん研究けんきゅうセンターのウェブサイトで確認かくにんできます。

センターは、治療ちりょうが難むずかしい患者かんじゃを診療しんりょうしている病院びょういんでは生存せいぞん率りつが低ひくくなる傾向けいこうがあり単純たんじゅんには比較ひかくできないものの、病院びょういんの特徴とくちょうを知しる際さいの参考さんこうにはなるとしています。

国立こくりつがん研究けんきゅうセンターの若尾わかお文彦ふみひこがん対策たいさく情報じょうほうセンター長ちょうは「数字すうじだけを見みると不安ふあんに思おもう患者かんじゃさんもいると思おもうので、国立こくりつがん研究けんきゅうセンターのウェブサイトで、最新さいしんの治療ちりょうについて確認かくにんしたり全国ぜんこくの拠点きょてん病院びょういんにある相談そうだん支援しえんセンターで相談そうだんしたりしてほしい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース