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イチローからのメッセージ 最後さいごの「イチローはい」で

2019-12-22 11:23:24

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大リーグだいり-ぐのマリナーズなど活躍かつやくし、ことし現役げんえき引退いんたいしたイチローさんが、出身しゅっしん愛知あいちけん豊山とよやままち長年ながねんおこなわれてきた少年しょうねん野球やきゅう大会たいかい最後さいご表彰ひょうしょうしき出席しゅっせきしました。

平成へいせいはちねんからイチローさん出身しゅっしん豊山とよやままちおこなわれてきた「イチローはい」はイチローさんが現役げんえき引退いんたいしたことなどから、ことしで終了しゅうりょうすることがまっていて22にち、イチローさんも出席しゅっせきして最後さいご表彰ひょうしょうしきひらかれました。

このなかでイチローさんは、今月こんげつ高校こうこう大学だいがく野球やきゅう指導しどうするのに必要ひつよう研修けんしゅうけたことをつたえ「べつ場所ばしょことができるかもしれないので、野球やきゅうつづけてください」とはなしました。

そしていま先生せんせいたちがきびしくおしえることがむずかしい時代じだいなので、自分じぶん自身じしん自分じぶんきたえてほしい」と激励げきれいしました。

小学生しょうがくせいから「どこったらイチローさんの指導しどうけられますか」と質問しつもんされると「特定とくてい学校がっこう常勤じょうきんにならなければどこにでもことができるので、てとってくれればかないます」とこたえていました。

このあと大会たいかい出場しゅつじょうした東海とうかいさんけんの180チームうち上位じょういさんチームが表彰ひょうしょうされ、イチローさんいちにんいちにんにメダルをかけ、健闘けんとうをたたえました。

優勝ゆうしょうした豊田とよだの「山之手やまのて少年しょうねん野球やきゅうクラブ」の小学しょうがくろく年生ねんせい福田ふくだのぼるじゅくんは「イチローさんから直接ちょくせつ指導しどうけたいので、野球やきゅうつづけたいです」とはなしていました。

イチロー 最後さいご表彰ひょうしょうしきの「ことば」

毎年まいとしここで、そのとしに、そのシーズンかんじたことをお伝おつたえしてきたんですけど、みなまえお伝おつたえしてきたんですけれど今回こんかいこれ最後さいごのイチローはいでのみんなへのメッセージながささえてくれたみなさん感謝かんしゃありがとうございます」

ぼくはこのはる現役げんえき引退いんたいしました。そのときに“イチローはい”が真っ先まっさきかんで。どうしようか。これまで現役げんえきとしてみなにシーズンにかんじたことをメッセージとしてつたえてきたが、それができなくなるそのことと向き合むきあえなくなるということで、この決断けつだんいたりました」

「ことしは、ことしのシーズンよりも、日本にっぽんきゅう年間ねんかんアメリカで19年間ねんかんプロ野球やきゅう選手せんしゅとしてごしてきて、なにみなつたえたいなとかんがえまして、いま、ここにました」

てんあります。みんな野球やきゅうつづけるからないけど、ぼく先日せんじつ学生がくせい野球やきゅう資格しかく回復かいふく制度せいど研修けんしゅうかいけ、合否ごうひ2月にがつ結果けっかからないが、可能かのうになれば、ひょっとしたら(将来しょうらいちが場所ばしょかもれない。だからみんなには野球やきゅうつづけてほしい」

そのときかんじたことは、おしえるがわ立場たちばむずかしいらしいですね。先生せんせいよりも、どうやら生徒せいとのほうが、ちから関係かんけいつよくなってしまっている、というような状況じょうきょうあるみたいで。
このことにぼくいま心配しんぱいしているというか、どうやって教育きょういくするんだろうと、よくかんがえることがあります。時代じだいながなんでしょうけれど先生せんせいからおそわる大切たいせつなことはたくさんあります。
謙虚けんきょ気持きも受け止うけとめてほしい。
きびしく教育きょういくするのがむずかしくなっているらしいちゅう学校がっこう高校こうこう大学だいがく社会しゃかいじんになるまえ経験けいけんする時間じかんそこで自分じぶん自身じしん自分じぶんきたえてほしいというふうにいま、そのことがすごく大事だいじことだとおもいます。
きびしくおしえることがむずかしい時代じだいに、じゃあだれが教育きょういくをするのかというと、最終さいしゅうてきには“自分じぶん自分じぶんのことを教育きょういくしなくてはいけない”。
そういう時代じだいはいってきたんだなというふうにおもいます。
自分じぶんにはきびしい先生せんせいがいたので、なかなかそうおもえなかった。
いまはそれが大切たいせつなこととおぼえておいていってほしい」

もういちてん、これも時代じだい。いろんなことが情報じょうほうとしてすぐあたまれられる、すぐ、携帯けいたいでね。スマホなんか調しらべれば、いろんなことがわかる時代じだいになりました。
世界せかいなんとなくちいさくなったようにおもえるんだけれども、ぼくが27、28のとしにアメリカにわたって大リーグだいり-ぐ挑戦ちょうせんしたわけなんだけれども、そとはじめてわかること、調しらべれば知識ちしきとしてわかることであっても、おこなってみてはじめてかることってたくさんあって、それは、野球やきゅうせま世界せかいだったんだけれども。
やっぱりそとて、きずつくことだってあるたのしいことももちろんいっぱいある、勉強べんきょうすることはいっぱいありました。
それ知識ちしきとしてっておくのではなくて、体験たいけんしてかんじてほしい。
それで自分じぶんなりに解釈かいしゃくして、自分じぶんそだった日本にっぽんというくに素晴すばらしいということをそとればすごくかんじるおも
そういう経験けいけんをできれば将来しょうらいみんなにはしてほしいな、というふうにおもいます。
いままであった当たり前あたりまえのものというのは、けっして当たり前あたりまえではないというふうにづく。
価値かちかんわるような出来事できごとを、みんな体感たいかんしてほしいというふうにおもいます。
いつもシーズンメッセージとはちがけれど、28ねんのプロ生活せいかつえてかんじていること。おぼえてほしい」
ソース:NHK ニュース