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秋元議員 中国企業側が用意のプライベートジェットで移動
2019-12-26 09:37:51

IR=統合型リゾート施設をめぐる汚職事件で、逮捕された秋元司衆議院議員がおととし12月に贈賄側の中国企業の本社を訪問した際、企業側が用意したプライベートジェット機で移動していたことが関係者への取材で分かりました。この訪問にはともに逮捕された中国企業の顧問らも同行していて、東京地検特捜部はIRへの参入をめぐる癒着の解明を進めています。

自民党を離党した衆議院議員の秋元司容疑者(48)はIR=統合型リゾート施設などを担当する内閣府などの副大臣を務めていたおととし9月、IRへの参入を目指していた中国企業の「500ドットコム」側から現金300万円などの賄賂を受け取ったなどとして25日、収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。

秋元議員はおととし12月末に2泊3日の日程で中国 深センにある「500ドットコム」の本社などを訪問し、経営トップと面会していましたがこの際、企業側が用意したプライベートジェット機で羽田空港から移動していたことが関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、本社では企業側が会社のPRビデオを上映して「日本でカジノを作りたい」などとIR参入への意欲を語り、秋元議員は「頑張ってください」などと応じていたということです。
その後、秋元議員らはマカオに移動し、カジノ施設のVIPルームなどを視察したということで、マカオでは高級外車で移動していたということです。
この訪問には贈賄の疑いで逮捕された中国企業顧問の紺野昌彦容疑者(48)や、日本法人の元取締役の鄭希容疑者(37)のほか、自民党の白須賀貴樹衆議院議員や勝沼栄明 前衆議院議員も同行していたということです。
秋元議員の後援会の政治資金収支報告書には、おととし12月26日に旅費として合わせて256万円を紺野顧問が関係する香港の会社に支出したと記載されています。
この訪問について秋元議員は24日、NHKの取材に対し「IT企業が集積する深センを視察したついでにシンポジウムで知り合った中国企業を訪問しただけで、カジノでは自分のカネを数万円だけ使った。中国企業が所有する飛行機を利用したのは事実だが、請求書どおりに代金を払い収支報告書に記載している。ほかの議員2人の旅費も自分が支払った」としたうえで「企業側から陳情を受けたり便宜を図ったりしたことは一切なく、カネを受け取ったこともない」などと不正への関与を強く否定していました。
一方、関係者によりますと特捜部の調べに対し紺野顧問らは「紙袋に現金を入れ秋元議員に直接手渡した」などと供述しているということです。
特捜部はIR参入をめぐる癒着の実態解明を進めています。
※深セン=(土偏に川)
関係者によりますと、本社では企業側が会社のPRビデオを上映して「日本でカジノを作りたい」などとIR参入への意欲を語り、秋元議員は「頑張ってください」などと応じていたということです。
その後、秋元議員らはマカオに移動し、カジノ施設のVIPルームなどを視察したということで、マカオでは高級外車で移動していたということです。
この訪問には贈賄の疑いで逮捕された中国企業顧問の紺野昌彦容疑者(48)や、日本法人の元取締役の鄭希容疑者(37)のほか、自民党の白須賀貴樹衆議院議員や勝沼栄明 前衆議院議員も同行していたということです。
秋元議員の後援会の政治資金収支報告書には、おととし12月26日に旅費として合わせて256万円を紺野顧問が関係する香港の会社に支出したと記載されています。
この訪問について秋元議員は24日、NHKの取材に対し「IT企業が集積する深センを視察したついでにシンポジウムで知り合った中国企業を訪問しただけで、カジノでは自分のカネを数万円だけ使った。中国企業が所有する飛行機を利用したのは事実だが、請求書どおりに代金を払い収支報告書に記載している。ほかの議員2人の旅費も自分が支払った」としたうえで「企業側から陳情を受けたり便宜を図ったりしたことは一切なく、カネを受け取ったこともない」などと不正への関与を強く否定していました。
一方、関係者によりますと特捜部の調べに対し紺野顧問らは「紙袋に現金を入れ秋元議員に直接手渡した」などと供述しているということです。
特捜部はIR参入をめぐる癒着の実態解明を進めています。
※深セン=(土偏に川)
SNSにプライベートジェットの写真

紺野昌彦容疑者のフェイスブックには、去年の元日付けでプライベートジェット機の写真が投稿されています。
投稿には「謹賀新年明けましておめでとうございます」などという新年のあいさつとともに、「暮れにプライベートジェットで日本に帰国し怒涛の御用納め」などと記されています。
投稿には「謹賀新年明けましておめでとうございます」などという新年のあいさつとともに、「暮れにプライベートジェットで日本に帰国し怒涛の御用納め」などと記されています。
プライベートジェットの料金は
東京都内の複数の会社によりますと、「プライベートジェット」や「ビジネスジェット」と呼ばれる小型のジェット機をチャーターした場合、日本と香港やマカオを往復すると、使用する機体の大きさなどにもよりますが、1000万円から2000万円程度の料金がかかるということです。
このほか、パイロットなどが現地で滞在するための費用なども加算されます。
「1人当たり」ではなく「1機当たり」の料金なので定員の範囲なら何人乗っても同じ料金ですが、片道だけの利用でも機体を日本に回送する費用がかかるため往復の場合と同じ料金になるということです。
このほか、パイロットなどが現地で滞在するための費用なども加算されます。
「1人当たり」ではなく「1機当たり」の料金なので定員の範囲なら何人乗っても同じ料金ですが、片道だけの利用でも機体を日本に回送する費用がかかるため往復の場合と同じ料金になるということです。
ソース:NHK ニュース