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福島ふくしまだいいち原発げんぱつはい工程こうてい見直みなおかく燃料ねんりょう取り出とりだ最大さいだいねんおく

2019-12-27 02:53:56

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福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょはい今後こんご工程こうていねんぶりに見直みなおされ、いち号機ごうき号機ごうき使用しよう燃料ねんりょうプールからかく燃料ねんりょう取り出とりだしをはじめる時期じきについて、放射ほうしゃせい物質ぶっしつふくふんじんの飛散ひさん対策たいさくなどおこなため、最大さいだいねんおくらせることがまりました。

福島ふくしまだいいち原発げんぱつはいへの道筋みちすじしめ工程こうていねんぶりに見直みなおされ、27にち政府せいふ会議かいぎ承認しょうにんされました。

あら工程こうていでは、いち号機ごうき号機ごうき使用しよう燃料ねんりょうプールからかく燃料ねんりょう取り出とりだしをはじめる時期じきおくらせています。

いち号機ごうき現在げんざい計画けいかくよりよんねんからねんおそ、2027年度ねんどか28年度ねんどとしました。

理由りゆうについては、現在げんざい水素すいそ爆発ばくはつ影響えいきょう最上さいじょうかいのこおよそ1000トンのがれき撤去てっきょすすめていますが、放射ほうしゃせい物質ぶっしつふくふんじんの飛散ひさんリスクがあるため建屋たきのや全体ぜんたいおお大型おおがたカバー設置せっちすることになったためなどとしています。

号機ごうき現在げんざい計画けいかくよりいちねんからさんねんおそ、2024年度ねんどと26年度ねんど見直みなおしました。

建屋たきのやかべあなをあけて使用しよう燃料ねんりょうプールからかく燃料ねんりょう取り出とりだ計画けいかくですが、建屋たきのや内部ないぶ放射線ほうしゃせんりょうたかため、じょそめなど対策たいさく必要ひつようとされたためです。

使用しよう燃料ねんりょうプールからの燃料ねんりょう取り出とりだしはさん号機ごうきではすでにはじまっていて、よん号機ごうきでは終了しゅうりょうしています。

使用しよう燃料ねんりょうプールからの取り出とりだしをえる時期じきについては、かくごう目標もくひょうしめさず、いち号機ごうきからろく号機ごうきのすべてで、2031ねんまつまでとしました。

また原子げんし建屋たきのやあるちたかく燃料ねんりょういわゆる燃料ねんりょうデブリ」をやすため注入ちゅうにゅうしているみず地下ちかすい流れ込ながれこなど毎日まいにち170トン前後ぜんご発生はっせいしている汚染おせんすいについては、2025ねんまつまでにいちにちたり100トン以下いかおさえるとする目標もくひょう盛り込もりこみました。

一方いっぽうはい作業さぎょう最大さいだい難関なんかんとされるメルトダウンをこしたいち号機ごうきからさん号機ごうきの「燃料ねんりょうデブリ」の取り出とりだしについては、2021ねんから号機ごうき試験しけんてき開始かいしし、段階だんかいてき規模きぼ拡大かくだいしていくとしています。

そして、すべてのはい作業さぎょう完了かんりょうする時期じきについては、これまでとおなじく2041ねんから2051ねんとして変更へんこうはしませんでした。

おおきな工程こうてい見直みなおしはおよそねんごとにおこなわれていて、今月こんげつはじめ、今回こんかい見直みなおしのおおきな方針ほうしんあんしめされ、27にちかん官房かんぼう長官ちょうかんらが参加さんかした政府せいふ会議かいぎ正式せいしき承認しょうにんされました。

はい工程こうていりまとめている経済けいざい産業さんぎょうしょうは「はい作業さぎょうはやすすめる必要ひつようあるが、いそぎすぎれば、作業さぎょういんばくや放射ほうしゃせい物質ぶっしつふくふんじんの飛散ひさんなどリスクにもなるバランスりながら、緊張きんちょうかんって取り組とりくんでいきたい。はいえる時期じきについては、いま目標もくひょうえる必要ひつようはないとかんがえている。これからの10ねん大切たいせつで、そこで精査せいさしていきたい」としています。

梶山かじやまけいさんしょう安全あんぜんさい優先ゆうせんかんがえた」

福島ふくしまだいいち原子力げんしりょく発電はつでんしょ今後こんごはい工程こうてい見直みなおされたことについて、梶山かじやま経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんは「はいさき見通みとおすことが大変たいへんむずかしい作業さぎょうで、スケジュールありきではなく安全あんぜんさい優先ゆうせんかんがえた」とべて、安全あんぜんだいいち作業さぎょう着実ちゃくじつすすめるかんがえをしめしました。

福島ふくしまだいいち原発げんぱつはいへの道筋みちすじしめ工程こうていが27にち政府せいふ会議かいぎ承認しょうにんされ、いち号機ごうき号機ごうき使用しよう燃料ねんりょうプールからかく燃料ねんりょう取り出とりだしをはじめる時期じきについて、放射ほうしゃせい物質ぶっしつふくふんじんの飛散ひさん対策たいさくなどのため、最大さいだいねんおくらせることがまりました。

これについて、梶山かじやま大臣だいじんは27にち閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで「燃料ねんりょう取り出とりだしをふくめて、福島ふくしまだいいち原発げんぱつはいさき見通みとおすことが大変たいへんむずかしい作業さぎょうだ。確定かくてい要素ようそおおくスケジュールありきではない。安全あんぜんさい優先ゆうせんかんが見直みなおした」とべました。

そのうえで梶山かじやま大臣だいじんは、すべてのはい作業さぎょう完了かんりょう時期じきこれまでとおなじく2041ねんから2051ねんとして変更へんこうしなかったことについて、「ひとひとつの作業さぎょうむずかしいものがおくれる場合ばあいも、順調じゅんちょうすすんでいるものもあり、いま時点じてんで30ねんから40ねんはい終了しゅうりょう目指めざことにわりはない」とべ、はいけた作業さぎょう着実ちゃくじつすすめるかんがしめしました。

かん官房かんぼう長官ちょうかん安全あんぜんはい復興ふっこうだい前提ぜんてい

会議かいぎ最後さいごかん官房かんぼう長官ちょうかんは「福島ふくしまだいいち原発げんぱつ安全あんぜん着実ちゃくじつはいは、福島ふくしま復興ふっこう再生さいせいだい前提ぜんていだ。今後こんご予測よそくむずかしい困難こんなん作業さぎょう発生はっせい想定そうていされるが、廃止はいし措置そち確実かくじつ成し遂なしとげるべく、関係かんけい省庁しょうちょう東京とうきょう電力でんりょくは、引き続ひきつづき、ちゅう長期ちょうきロードマップにもとづき、はい汚染おせんすい対策たいさくしっかりすすめていただきたい」とべました。

東電とうでん 小早川こばやかわ社長しゃちょうはい安全あんぜんかつ着実ちゃくじつやり遂やりとげる

東京とうきょう電力でんりょく小早川こばやかわ智明ともあき社長しゃちょうは「復興ふっこう取り組とりくみが徐々じょじょすすなかで、『復興ふっこうはい両立りょうりつ』のもと、安全あんぜん確保かくほさい優先ゆうせんに、より一層いっそうのリスク低減ていげんすすめていく必要ひつようある受け止うけとめている。地域ちいき皆様みなさまとの対話たいわかさね、地元じもとおもいや風評ふうひょう対策たいさくにも最大限さいだいげん配慮はいりょをさせていただきながら、改訂かいていされた工程こうていもとづき、責任せきにんをもって、はい安全あんぜんかつ着実ちゃくじつやり遂やりとげてまいります」などとするコメントしました。
ソース:NHK ニュース