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ゴーン被告 どんな手段で出国したか 入管当局調査へ
2019-12-31 19:07:41

去年4月に保釈され、中東のレバノンに出国したという声明を発表した日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告について、東京地方裁判所は31日夜、保釈を取り消す決定をしました。ゴーン元会長が日本から出国した記録はなく、どのような手段を使って出国したのかの解明が今後の焦点で、入管当局などが調査を進めるものとみられます。
日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告(65)は、みずからの報酬を有価証券報告書に少なく記載した罪と、日産の資金を不正に支出させるなどした特別背任の罪で起訴され、去年4月に保釈されました。
ゴーン元会長は保釈の条件で海外への渡航が禁じられていましたが、31日正午すぎ、中東のレバノンに出国したという声明を発表し、東京地方裁判所は31日夜、検察の請求を受けて元会長の保釈を取り消す決定をしました。
ゴーン元会長が納めた保釈金15億円は、今後、没収される見通しで、仮に元会長が帰国した場合には身柄を拘束され拘置所に勾留されることになります。
関係者によりますと、日本の出入国在留管理庁のデータベースにはゴーン元会長が日本から出国した記録はなく、元会長の弁護を担当する弘中惇一郎弁護士も報道陣の取材に対し「元会長のパスポートは弁護士が預かっており、弁護団がパスポートを渡すようなことはありえない」と説明しています。
ゴーン元会長がどのような手段を使って出国したのかの解明が今後の焦点で、入管当局などが調査を進めるものとみられます。
一方、ゴーン元会長は31日発表した声明の中で「もはや私は有罪が前提とされ、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなります。私は不公正と政治的迫害から逃れたのです」などと日本の司法制度への不信感をあらわにしています。
このため、ゴーン元会長は日本に戻らないことが予想され、早ければことし4月に予定されていた裁判を開くことができるか見通しが立たない状態になっています。
ゴーン元会長は保釈の条件で海外への渡航が禁じられていましたが、31日正午すぎ、中東のレバノンに出国したという声明を発表し、東京地方裁判所は31日夜、検察の請求を受けて元会長の保釈を取り消す決定をしました。
ゴーン元会長が納めた保釈金15億円は、今後、没収される見通しで、仮に元会長が帰国した場合には身柄を拘束され拘置所に勾留されることになります。
関係者によりますと、日本の出入国在留管理庁のデータベースにはゴーン元会長が日本から出国した記録はなく、元会長の弁護を担当する弘中惇一郎弁護士も報道陣の取材に対し「元会長のパスポートは弁護士が預かっており、弁護団がパスポートを渡すようなことはありえない」と説明しています。
ゴーン元会長がどのような手段を使って出国したのかの解明が今後の焦点で、入管当局などが調査を進めるものとみられます。
一方、ゴーン元会長は31日発表した声明の中で「もはや私は有罪が前提とされ、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなります。私は不公正と政治的迫害から逃れたのです」などと日本の司法制度への不信感をあらわにしています。
このため、ゴーン元会長は日本に戻らないことが予想され、早ければことし4月に予定されていた裁判を開くことができるか見通しが立たない状態になっています。
ゴーン被告の住居 反応なし
ゴーン元会長は保釈条件で、東京・港区の高級住宅地にある一軒家に住居が制限されていました。31日夜は、玄関の明かりはついていましたが、ほかの部屋の電気はすべて消えていて、インターフォンを押しても反応はありませんでした。
ソース:NHK ニュース