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ゴーン被告出国 レバノン政府の協力は不透明 本人は来週会見か
2020-01-01 09:57:40

保釈の条件で海外への渡航が禁じられるなか、中東のレバノンに入国した日産自動車の元会長、カルロス・ゴーン被告について、レバノン政府は従来から擁護する姿勢を示してきたことから、日本への身柄の引き渡しなどについて、協力を得られるかは不透明な情勢です。一方、日本の司法制度に批判的だったゴーン元会長は、来週にも会見する見通しで、その発言に注目が集まっています。
みずからの報酬を有価証券報告書に少なく記載した罪などで起訴され、保釈中だった日産自動車のゴーン元会長は、「不公正な日本の司法から逃れるためだ」として日本を秘密裏に出国し、今はレバノンにいることを明らかにしています。
レバノン政府は、幼少期をレバノンで過ごし、ビジネスの成功者として尊敬を集めるゴーン元会長を従来から擁護する姿勢を示してきました。
今回の入国についても、レバノンの治安当局は「合法的な入国で法的な措置を取る必要はない」としているほか、大統領府の閣僚は地元紙に対し「腐敗防止に関する国連の条約にのっとって、司法手続きはレバノンで進めるべきだ」と主張しています。
このため、日本とレバノンが容疑者の身柄の引き渡しに関する条約を結んでいないなか、日本が身柄の引き渡しなどを求めたとしてもレバノン側の協力を得られるかは不透明な情勢です。
一方、日本の司法制度に批判的だったゴーン元会長は声明で「メディアへの対応を来週から始めるのを楽しみにしている」として、来週にも会見する見通しで、日本の司法制度や出国の方法などについて具体的な言及があるのかどうか、その発言に注目が集まっています。
レバノン政府は、幼少期をレバノンで過ごし、ビジネスの成功者として尊敬を集めるゴーン元会長を従来から擁護する姿勢を示してきました。
今回の入国についても、レバノンの治安当局は「合法的な入国で法的な措置を取る必要はない」としているほか、大統領府の閣僚は地元紙に対し「腐敗防止に関する国連の条約にのっとって、司法手続きはレバノンで進めるべきだ」と主張しています。
このため、日本とレバノンが容疑者の身柄の引き渡しに関する条約を結んでいないなか、日本が身柄の引き渡しなどを求めたとしてもレバノン側の協力を得られるかは不透明な情勢です。
一方、日本の司法制度に批判的だったゴーン元会長は声明で「メディアへの対応を来週から始めるのを楽しみにしている」として、来週にも会見する見通しで、日本の司法制度や出国の方法などについて具体的な言及があるのかどうか、その発言に注目が集まっています。
レバノンの元会長宅 人の出入りなどなし
レバノンの首都ベイルートの高級住宅街にあるゴーン元会長の住宅前では、1日朝、メディア関係者や警備員の姿は見られましたが、人の出入りなどはなく、扉や窓も閉められたままとなっています。
犬の散歩をしていた近所に住む25歳の女性は、「ゴーン氏がレバノンに戻ってきたと聞き、31日も住宅の前に来てみましたが、たくさんの人たちが集まっているだけで、住宅の中に人けは感じられませんでした。以前もバルコニーに電気がついていることはありましたが、室内の電気がついているのは一度も見たことがないです」と話していました。
犬の散歩をしていた近所に住む25歳の女性は、「ゴーン氏がレバノンに戻ってきたと聞き、31日も住宅の前に来てみましたが、たくさんの人たちが集まっているだけで、住宅の中に人けは感じられませんでした。以前もバルコニーに電気がついていることはありましたが、室内の電気がついているのは一度も見たことがないです」と話していました。
ベイルート中心部 新年の祝日で人通りはまばら
1月1日はレバノンも新年の祝日で、多くの人は家族や親戚に会いにふるさとに戻ります。ふだんは、多くの人が行き交う首都ベイルート中心部の大通りも人通りはまばらで、道の両脇の店もほとんどが閉店するなどひっそりとしています。
ソース:NHK ニュース