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「娘が生きた証を」母親 被害者の名前公表 障害者施設殺傷事件
2020-01-07 20:16:31

8日から始まる相模原市の障害者殺傷事件の裁判では、けがをした1人を除いて匿名で審理されます。こうした中、事件で犠牲となった19歳の女性の母親が「娘が一生懸命生きていた証を残したい」と、初公判にあわせ初めて娘の下の名前を明かしました。
今回の裁判ではけがをした1人を除いて被害者は「甲A」「乙A」などと呼ばれ、名前など個人が特定される情報は伏せて匿名で審理が行われる見通しです。
こうした中、8日の初公判に合わせ、犠牲となった19歳の女性の母親が初めて娘の下の名前を「美帆さん」と公表しました。
娘が一生懸命に生きた証しを残したいと、幼い頃から亡くなる19歳までの4枚の写真とともに手記を寄せました。




こうした中、8日の初公判に合わせ、犠牲となった19歳の女性の母親が初めて娘の下の名前を「美帆さん」と公表しました。
娘が一生懸命に生きた証しを残したいと、幼い頃から亡くなる19歳までの4枚の写真とともに手記を寄せました。

1枚目の写真には「生後半年の美帆です。音に敏感でしたがミルクをよく飲みました」と記され、幼い美帆さんが愛らしい表情で見つめています。母親によりますと3歳半で自閉症と診断され、ことばはなくても豊かな表情で意思を伝えてくれたといいます。

2枚目の8歳の時の写真では、父親のひざの上で指をくわえながらカメラに笑顔を向ける様子が写っています。

3枚目の中学1年生の時の写真には「ことばはありませんでしたが、いろいろな事を理解しているようでした。音楽が大好きでいきものがかりの歌にあわせて踊っていました」と書かれています。

そして、4枚目はやまゆり園に入った19歳のときの写真で、母親が最後に会ったのは事件の2日前だったと記され「もう少し髪が伸びたら晴れ着を着て一緒に写真を撮るのが楽しみでした」とつづられています。
今回、娘の下の名前を明かした理由については「美帆は一生懸命生きていました。その証しを残したいと思います。こわい人が他にもいるといけないので住所や姓は出せませんが、美帆の名を覚えていてほしいです。うちの娘は『甲』でも『乙』でもなく美帆です。どこに出しても恥ずかしくない自慢の娘でした」とつづられています。
最後に裁判について「犯人の量刑を決めるだけでなく社会全体でもこのような悲しい事件が2度と起こらない世の中にするにはどうしたらいいか、議論して考えて頂きたいと思います」としています。
今回、娘の下の名前を明かした理由については「美帆は一生懸命生きていました。その証しを残したいと思います。こわい人が他にもいるといけないので住所や姓は出せませんが、美帆の名を覚えていてほしいです。うちの娘は『甲』でも『乙』でもなく美帆です。どこに出しても恥ずかしくない自慢の娘でした」とつづられています。
最後に裁判について「犯人の量刑を決めるだけでなく社会全体でもこのような悲しい事件が2度と起こらない世の中にするにはどうしたらいいか、議論して考えて頂きたいと思います」としています。
ソース:NHK ニュース