米べい国連こくれん大使たいしが安保理あんぽりに書簡しょかん “イランと交渉こうしょうに臨のぞむ用意ようい”

ロイター通信ろいた-つうしんは、アメリカのクラフト国連こくれん大使たいしが８はち日にち、国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいにイランと前提ぜんてい条件じょうけんなしで話し合はなしあう用意よういがあるとする書簡しょかんを送おくったと伝つたえました。

書簡しょかんでは「イランが国際こくさい平和へいわと安全あんぜん保障ほしょうをさらに脅おびやかすことを防ふせぐため、前提ぜんてい条件じょうけんなしでイランと真剣しんけんな交渉こうしょうに臨のぞむ用意よういがある」としています。

この書簡しょかんに先立さきだって、トランプ大統領だいとうりょうは国民こくみん向むけの演説えんぜつで、「これまでのイランとの核かく合意ごういにとらわれず、新あらたな合意ごういに向むけて協力きょうりょくすべきだ」と述のべています。

このため、書簡しょかんにはイランが対話たいわに応おうじるよう、核かく合意ごういの当事とうじ国こくである安保理あんぽりの常任じょうにん理事りじ国こくなどに協力きょうりょくを求もとめるねらいがあるとみられます。
また書簡しょかんでは、アメリカ軍ぐんが今月こんげつ３さん日にち、イランのソレイマニ司令しれい官かんを殺害さつがいしたことについて、「国連こくれん憲章けんしょうが定さだめる自衛じえい権けんの行使こうしだ」として、自衛じえい権けんの正当せいとうな行使こうしだと主張しゅちょうしています。

国連こくれんでは、イランのラバンチ国連こくれん大使たいしも、司令しれい官かん殺害さつがいの報復ほうふくとしてアメリカに攻撃こうげきを仕掛しかけたことを自衛じえい権けんの行使こうしだとする内容ないようの書簡しょかんを安保理あんぽりなどに送おくっており、国際こくさい世論せろんを味方みかたにつけるための駆け引かけひきも活発かっぱつ化かしています。

安保理あんぽりでは９きゅう日にち、世界せかいの平和へいわと安全あんぜんをテーマにした公開こうかい討論とうろんが開ひらかれることから、アメリカとイランの対立たいりつをめぐり各国かっこくがどのような立場たちばを示しめすのか注目ちゅうもくされます。

ソース：NHK ニュース