阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいから25年ねん 震災しんさいの記憶きおくや教訓きょうくんの継承けいしょう 課題かだいに

6434人にんが亡なくなった阪神はんしん・淡路あわじ大震災だいしんさいから17日にちで25年ねんです。神戸こうべ市しなど大おおきな被害ひがいを受うけた地域ちいきでは遺族いぞくらが地震じしんが起おきた午前ごぜん5時じ46分ふんに黙もくとうし、犠牲ぎせい者しゃを悼いたみました。

神戸こうべ市し中央ちゅうおう区くの公園こうえん「東遊あずまあそび園地えんち」には、およそ5000本ほんの竹たけの灯あかり籠かごが「1.17」や「きざむ」という文字もじの形かたちに並ならべられました。

会場かいじょうには、まだ暗くらいうちから、家族かぞくや大切たいせつな人ひとを亡なくした人ひとたちが訪おとずれたほか、震災しんさい後ごに生うまれた若わかい世代せだいの姿すがたも見みられました。

そして、地震じしんが起おきた午前ごぜん５ご時じ46分ふんに静しずかに手てを合あわせ、犠牲ぎせい者しゃに黙もくとうをささげました。

公園こうえんの慰霊いれい碑ひの前まえでは神戸こうべ市しが主催しゅさいする追悼ついとうの集つどいが開ひらかれ、神戸こうべ市し東灘ひがしなだ区くの実家じっかが倒壊とうかいし、当時とうじ47歳さいだった母親ははおやの美智子みちこさんを亡なくした上野うえの好宏よしひろさん（47）が追悼ついとうのことばを述のべました。

上野うえのさんは、「お母おかあさんが天国てんごくへ旅立たびだってからきょうでちょうど25年ねん。まさか、地震じしんが来くるなんて思おもってなかったし、まさか、自分じぶんの家いえがつぶれるなんて思おもってなかってん。怖こわかったやろ、痛いたかったやろ」と語かたりかけました。

そして、父親ちちおやのあとを継ついですし屋やになったことを報告ほうこくし、「僕ぼくもお母おかあさんが亡なくなった年としと同おなじ47歳さいになり、とうとうお母おかあさんの年としを超こえていきます。家族かぞくみんなで、一いち日にち一いち日にち頑張がんばっていきます。遠とおくから見守みまもっていてください」と述のべました。

17日にちは各地かくちで追悼ついとう行事ぎょうじが行おこなわれるほか、避難ひなん訓練くんれんや防災ぼうさいの講演こうえん会かいなども予定よていされていて、震災しんさいの記憶きおくと教訓きょうくんを次つぎの世代せだいにつないでいく１いち日にちとなります。

「これからも語り継かたりつぐ」

兵庫ひょうご県けん小野おの市しから娘むすめを連つれて訪おとずれた女性じょせいは「震災しんさいでは父ちちを亡なくしました。震災しんさいがなかったら父ちちに孫まごの顔かおを見みせられたのにと思おもいます。25年ねんはあっという間あっというまに過すぎてしまいました。ここに連つれてくることで娘むすめにも地震じしんの怖こわさを感かんじてもらえると思おもっています」と話はなしていました。

また、大阪おおさかから訪おとずれたという40代だいの男性だんせいは、大学生だいがくせいの時ときに同級生どうきゅうせいを震災しんさいで亡なくしたということで「震災しんさいを経験けいけんしていない人ひとが増ふえてきていますが、毎年まいとしここを訪おとずれてこれからも震災しんさいのことを語り継かたりついでいきたい」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース