タガメ 販売はんばい目的もくてきの捕獲ほかく・譲渡じょうと禁止きんしへ 生息せいそく数すうの減少げんしょうで 環境省かんきょうしょう

田たんぼなどに生息せいそくするタガメを保全ほぜんするため、環境省かんきょうしょうは来月らいげつから販売はんばい目的もくてきの捕獲ほかくなどを禁止きんしすることになりました。

環境省かんきょうしょうによりますと、タガメは東北とうほくから九州きゅうしゅう地方ちほうにかけての田たんぼや池いけなどに生息せいそくしていますが、水質すいしつ汚染おせんや開発かいはつの影響えいきょうで数かずが減へっています。

また、インターネットで売買ばいばいされているケースが2019年ねんまでの５ご年間ねんかんに1500件けんあったということで、販売はんばい目的もくてきの捕獲ほかくが続つづけば絶滅ぜつめつの危険きけん性せいが高たかまるとみられています。

このため環境省かんきょうしょうは、タガメを種の保存法しゅのほぞんほうの「特定とくてい第だい二に種しゅ国内こくない希少きしょう野生やせい動植物どうしょくぶつ種しゅ」に指定していし、来月らいげつから販売はんばい目的もくてきの捕獲ほかくや譲ゆずり渡わたしを禁止きんしすることになりました。

「特定とくてい第だい二に種しゅ国内こくない希少きしょう野生やせい動植物どうしょくぶつ種しゅ」は、里山さとやま周辺しゅうへんの動植物どうしょくぶつを保全ほぜんするため業者ぎょうしゃの乱獲らんかくを規制きせいする一方いっぽうで、子こどもたちなどが動植物どうしょくぶつに触ふれる機会きかいは維持いじしようと新あたらしく設もうけられ、今回こんかいが初はじめての指定していとなります。

趣味しゅみや教育きょういく、それに研究けんきゅう目的もくてきの捕獲ほかくは禁止きんしの対象たいしょうとはなりません。

このほか、関東かんとう地方ちほうなどに生息せいそくする「トウキョウサンショウウオ」とコイ科かの淡水たんすい魚ぎょの「カワバタモロコ」も同おなじく指定していし、販売はんばい目的もくてきの捕獲ほかくなどが禁止きんしされます。

環境省かんきょうしょうは、「今回こんかい指定していしたのは里山さとやまを象徴しょうちょうする生き物いきものだ。保護ほご活動かつどうの支援しえんも行おこなっていきたい」としています。

ソース：NHK ニュース