日銀にちぎん 大だい規模きぼな金融きんゆう緩和かんわ策さくの維持いじを決定けってい

日銀にちぎんが今いまの大だい規模きぼな金融きんゆう緩和かんわ策さくを維持いじすることを決きめました。消費しょうひ税率ぜいりつの引き上ひきあげ後ご、駆け込かけこみ需要じゅようの反動はんどうが一部いちぶでみられるものの、景気けいきは「基調きちょうとしては緩ゆるやかに拡大かくだいしている」と、これまでと同おなじ判断はんだんを示しめし、今後こんごの動向どうこうを見極みきわめることにしました。

日銀にちぎんは21日にちまでの２に日間にちかん、金融きんゆう政策せいさくを決きめる会合かいごうを開ひらき、長期ちょうき金利きんりが０ぜろ％程度ていどで推移すいいするよう大量たいりょうの国債こくさいを買い入かいいれ、短期たんき金利きんりはマイナス金利きんりを続つづける、今いまの大だい規模きぼな金融きんゆう緩和かんわ策さくの維持いじを賛成さんせい多数たすうで決きめました。

日銀にちぎんは、会合かいごう後ごの声明せいめいで景気けいきの現状げんじょうについて、海外かいがい経済けいざいの減速げんそくや台風たいふうの被害ひがいで、企業きぎょうの輸出ゆしゅつや生産せいさんに弱よわい動うごきが続つづき、消費しょうひ税率ぜいりつの引き上ひきあげ後ご、一部いちぶに駆け込かけこみ需要じゅようの反動はんどうも見みられると指摘してきしました。

ただ景気けいきは「基調きちょうとしては緩ゆるやかに拡大かくだいしている」として、これまでの判断はんだんを変かえませんでした。

今後こんご、台風たいふう被害ひがいの復旧ふっきゅう対策たいさくなどを盛り込もりこんだ政府せいふの経済けいざい対策たいさくが行おこなわれることを見据みすえ、経済けいざい動向どうこうを見極みきわめることにしました。

一方いっぽうで、海外かいがい経済けいざいについては、下した振ふれするリスクが大おおきく、アメリカと中国ちゅうごくの貿易ぼうえき摩擦まさつの行方ゆくえやアメリカとイランの対立たいりつで緊張きんちょうが続つづく中東ちゅうとう情勢じょうせいなどを注視ちゅうししていく必要ひつようがあるとしています。

そのうえで、日銀にちぎんは今後こんご、物価ぶっか上昇じょうしょうの勢いきおいが損そこなわれるおそれが高たかまる場合ばあいには、ちゅうちょなく追加ついかの金融きんゆう緩和かんわを行おこなう方針ほうしんを強調きょうちょうしました。

日銀にちぎん 2020年度ねんどの経済けいざい成長せいちょう率りつ見通みとおし 引き上ひきあげ

日銀にちぎんが最新さいしんの経済けいざいと物価ぶっかの見通みとおしを公表こうひょうし、新しん年度ねんど2020年度ねんどの経済けいざい成長せいちょう率りつを0.9％として、これまでより引き上ひきあげました。政府せいふの経済けいざい対策たいさくによる押し上おしあげを見込みこんだ形かたちです。

日銀にちぎんが公表こうひょうした実質じっしつのＧＤＰじ-でぃ-ぴ-＝国内こくない総そう生産せいさんの伸のび率りつの見通みとおしは、今年度こんねんど2019年度ねんどがこれまでの0.6％から0.8％に、新しん年度ねんど2020年度ねんどは0.7％から0.9％にそれぞれ引き上ひきあげました。

また、2021年度ねんどについても、１いち％ちょうどから1.1％に引き上ひきあげています。

国内こくないの経済けいざいは、消費しょうひ税率ぜいりつの引き上ひきあげや相次あいついだ自然しぜん災害さいがいの影響えいきょうで需要じゅようが減少げんしょうしているものの、政府せいふの経済けいざい対策たいさくによる押し上おしあげもあって今後こんごは増加ぞうか傾向けいこうが続つづき、成長せいちょう率りつも上うえ振ふれるとしています。

消費しょうひ税率ぜいりつの引き上ひきあげなどの影響えいきょうは次第しだいに小ちいさくなり、個人こじん消費しょうひも増加ぞうか傾向けいこうをたどると見みています。

一方いっぽう、年とし２に％の上昇じょうしょう率りつを目標もくひょうにしている物価ぶっかについては、今年度こんねんど2019年度ねんどの生鮮せいせん食品しょくひんを除のぞいた消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすうの見通みとおしは、これまでの0.7％から0.6％に、新しん年度ねんど2020年度ねんどは1.1％から１いち％ちょうどに、2021年度ねんどは1.5％から1.4％に、それぞれいくぶん引き下ひきさげ、２に％の目標もくひょうには届とどかないと見みています。

ソース：NHK ニュース