アスベスト飛散ひさん防止ぼうし 建材けんざいの規制きせい対象たいしょう拡大かくだいを答申とうしん

建物たてものを解体かいたいする際さいのアスベストの飛散ひさん防止ぼうしについて検討けんとうしてきた環境省かんきょうしょうの審議しんぎ会かいは、飛び散とびちる危険きけん性せいが比較的ひかくてき低ひくいとされてきた建材けんざいについても事前じぜん調査ちょうさなどを義務ぎむづけるべきだとする答申とうしんをまとめました。

アスベストは、吸い込すいこむと肺はいがんや中ちゅう皮かわ腫しゅなどを引き起ひきおこすことから、建物たてものを解体かいたいする際さいに飛び散とびちる危険きけん性せいが高たかい吹ふきつけのアスベストや断熱だんねつ材ざいが見みつかった場合ばあいは、作業さぎょう計画けいかくを自治体じちたいに届け出とどけでたうえで法律ほうりつに定さだめられた基準きじゅんに従にしたがって作業さぎょうすることなどが義務ぎむづけられています。

一方いっぽうで、飛び散とびちる危険きけん性せいが比較的ひかくてき低ひくいとされる壁かべや天井てんじょうの板いたなどの建材けんざいについては、こうした規制きせいの対象たいしょうではありませんでした。

環境省かんきょうしょうの審議しんぎ会かいは、アスベストの飛散ひさん防止ぼうしを徹底てっていするため、規制きせいの対象たいしょう外がいだった建材けんざいについても、事前じぜん調査ちょうさを行おこなって自治体じちたいに報告ほうこくすることなどを義務ぎむづけるべきだとする答申とうしんをまとめ、24日にち、小泉こいずみ環境かんきょう大臣だいじんに提出ていしゅつしました。

環境省かんきょうしょうによりますと、事前じぜん調査ちょうさなどが必要ひつようになる工事こうじは最大さいだいで年間ねんかん188万まん件けんほどに上のぼる見込みこみですが、対象たいしょうとなる工事こうじについては厚生こうせい労働ろうどう省しょうとも調整ちょうせいすることにしています。

答申とうしんを受うけて環境省かんきょうしょうは、大気たいき汚染おせん防止ぼうし法ほうの改正かいせい案あんを今いまの国会こっかいに提出ていしゅつする方針ほうしんです。

ソース：NHK ニュース