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「日本製鉄」広島 呉製鉄所を閉鎖で調整へ
2020-01-30 23:23:23

大手鉄鋼メーカーの「日本製鉄」は広島県の呉製鉄所の高炉を数年以内に休止する方針を固めました。合わせて呉製鉄所を閉鎖する方向で地元との調整に入ることにしており、生産体制を縮小して収益力の強化を図りたい考えです。
関係者によりますと、日本製鉄は子会社の「日鉄日新製鋼」が持つ広島県呉市の「呉製鉄所」の2基の高炉を数年以内に休止する方針です。
合わせて呉製鉄所を閉鎖する方向で、地元との調整に入ることにしています。
閉鎖する場合、およそ1000人の従業員については、配置転換も含めて検討することにしています。
国内の鉄鋼需要の拡大が今後見込めない中、日本製鉄は国内の製鉄所の再編を進めていてグループ全体で16ある生産拠点を、ことし4月以降、6つに集約することをすでに明らかにしています。
これに加えて、グループの中でも規模の小さい製鉄所の高炉の休止によって生産体制を縮小し、収益力の強化につなげたい考えです。
鉄鋼業界は、国内の鉄鋼需要が減少し生産能力が過剰になっているうえ、原材料価格が高止まりするなど、経営環境は厳しさを増しています。
収益力の強化は業界全体が直面する共通の課題となっており、生産体制の縮小の動きがほかのメーカーにも波及する可能性もあります。
合わせて呉製鉄所を閉鎖する方向で、地元との調整に入ることにしています。
閉鎖する場合、およそ1000人の従業員については、配置転換も含めて検討することにしています。
国内の鉄鋼需要の拡大が今後見込めない中、日本製鉄は国内の製鉄所の再編を進めていてグループ全体で16ある生産拠点を、ことし4月以降、6つに集約することをすでに明らかにしています。
これに加えて、グループの中でも規模の小さい製鉄所の高炉の休止によって生産体制を縮小し、収益力の強化につなげたい考えです。
鉄鋼業界は、国内の鉄鋼需要が減少し生産能力が過剰になっているうえ、原材料価格が高止まりするなど、経営環境は厳しさを増しています。
収益力の強化は業界全体が直面する共通の課題となっており、生産体制の縮小の動きがほかのメーカーにも波及する可能性もあります。
呉製鉄所とは
「呉製鉄所」は日本製鉄の子会社の「日鉄日新製鋼」が広島県呉市に持つ製鉄所で、昭和26年に旧日本海軍の工場「呉海軍工廠」の跡地に建設されました。
面積は東京ドーム30個分にあたるおよそ143万平方メートルで、鉄鉱石を溶かして鋼材の材料を作る「高炉」が2基あります。
主に自動車向けの鉄鋼製品を生産していて、2018年度の粗鋼生産量は273万トンで、グループの国内での生産量のおよそ6%にあたります。
従業員はおよそ1000人で、関係会社も含めるとおよそ3000人に上ります。
呉製鉄所は去年8月に製鋼工場で起きた火災の影響などで、2基ある高炉の生産量が通常よりも25%程度落ち込みました。
このため当初は2基ある高炉のうち、第2高炉の操業を来月中旬をめどに一時的に休止して、生産を第1高炉に集中させ生産効率の改善を目指す方針でした。
しかし、日本製鉄が国内の生産体制の見直しを進める中で、これまでの方針を転換し今後、数年以内に高炉を2基とも休止することにしました。
合わせて呉製鉄所を閉鎖する方向で地元との調整に入ることにしていますが、高炉のある製鉄所の閉鎖は地元経済への影響も大きいだけに、地元の反発も予想されます。
面積は東京ドーム30個分にあたるおよそ143万平方メートルで、鉄鉱石を溶かして鋼材の材料を作る「高炉」が2基あります。
主に自動車向けの鉄鋼製品を生産していて、2018年度の粗鋼生産量は273万トンで、グループの国内での生産量のおよそ6%にあたります。
従業員はおよそ1000人で、関係会社も含めるとおよそ3000人に上ります。
呉製鉄所は去年8月に製鋼工場で起きた火災の影響などで、2基ある高炉の生産量が通常よりも25%程度落ち込みました。
このため当初は2基ある高炉のうち、第2高炉の操業を来月中旬をめどに一時的に休止して、生産を第1高炉に集中させ生産効率の改善を目指す方針でした。
しかし、日本製鉄が国内の生産体制の見直しを進める中で、これまでの方針を転換し今後、数年以内に高炉を2基とも休止することにしました。
合わせて呉製鉄所を閉鎖する方向で地元との調整に入ることにしていますが、高炉のある製鉄所の閉鎖は地元経済への影響も大きいだけに、地元の反発も予想されます。
ソース:NHK ニュース