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新型肺炎 抗ウイルス薬など投与後に症状改善の報告 米やタイで
2020-02-03 08:29:21

中国を中心に感染が広がる新型コロナウイルスについて、海外では開発中の抗ウイルス薬や、エイズの発症を抑える薬を投与したあとで、症状が改善したというケースが報告されています。
アメリカのCDC=疾病対策センターなどの研究グループは中国 武漢に滞在したあとに西部ワシントン州で新型コロナウイルスへの感染が確認された男性の治療の経過を医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表しました。
それによりますと、男性はウイルスへの感染が判明して入院し、肺炎の症状が出ましたが、入院7日目にエボラ出血熱の治療薬として開発が進められてきた抗ウイルス薬を投与したところ、翌日以降、酸素吸入の必要がなくなり、発熱も治まるなど、症状が改善したとしています。
またタイの保健省は中国人の患者に対し、インフルエンザの治療薬とエイズの発症を抑える薬を組み合わせて投与したところ、コロナウイルスが検出されなくなり、症状に改善が見られたと記者会見で発表しました。
いずれのケースでも治療方法が確立されたのではなく、安全性や有効性を判断するにはさらなる臨床試験が必要だとしています。
それによりますと、男性はウイルスへの感染が判明して入院し、肺炎の症状が出ましたが、入院7日目にエボラ出血熱の治療薬として開発が進められてきた抗ウイルス薬を投与したところ、翌日以降、酸素吸入の必要がなくなり、発熱も治まるなど、症状が改善したとしています。
またタイの保健省は中国人の患者に対し、インフルエンザの治療薬とエイズの発症を抑える薬を組み合わせて投与したところ、コロナウイルスが検出されなくなり、症状に改善が見られたと記者会見で発表しました。
いずれのケースでも治療方法が確立されたのではなく、安全性や有効性を判断するにはさらなる臨床試験が必要だとしています。
専門家「現段階では慎重に見るべき」
感染症の問題に詳しい、長崎大学熱帯医学研究所の森田公一所長は「効果を確認するには動物実験などの基礎的な研究や、より多くの患者を対象にした臨床試験を通じて科学的な証拠を積み重ねる必要があり、現段階では慎重に見るべきだ」と指摘しています。
ソース:NHK ニュース