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新型しんがたウイルスにSARSとおなたんぱく質たんぱくしつ 治療ちりょうやく使つかえる可能かのうせい

2020-02-04 03:16:02

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中国ちゅうごく中心ちゅうしん感染かんせん拡大かくだいする新型しんがたのコロナウイルスをめぐって、中国ちゅうごく研究けんきゅうしゃらはウイルスがヒトの細胞さいぼう感染かんせんするさい利用りようする「受容じゅようたい」とばれるたんぱく質たんぱくしつが、17ねんまえ流行りゅうこうしたSARSのウイルスとおなあることを特定とくていしたとする論文ろんぶんをイギリスの科学かがく雑誌ざっし発表はっぴょうしました。
中国ちゅうごく科学かがくいん研究けんきゅうしゃらは湖北こほくしょう武漢ぶかんななにん感染かんせんしゃから採取さいしゅされた新型しんがたコロナウイルスをコウモリなど動物どうぶつ細胞さいぼう感染かんせんさせる実験じっけんおこない、その結果けっかさんにち、イギリスの科学かがく雑誌ざっし「ネイチャー」に発表はっぴょうしました。

それによりますと、ウイルスがヒトの細胞さいぼう感染かんせんするさい利用りようする、「受容じゅようたい」とばれる細胞さいぼう表面ひょうめんあるたんぱく質たんぱくしつは、SARSのウイルスが利用りようするたんぱく質たんぱくしつおなものだということがわかりました。

新型しんがたのコロナウイルスとSARSのウイルスが利用りようするたんぱく質たんぱくしつおなだということがわかった意義いぎについて、研究けんきゅうしゃらは「有効ゆうこう治療ちりょうほうがまだられていないなか、SARSのために開発かいはつされた治療ちりょうやくやワクチンが新型しんがたコロナウイルスにも使つかえる可能かのうせいがある」と指摘してきしています。

また新型しんがたコロナウイルスの遺伝子いでんし配列はいれつ分析ぶんせきしたところ、過去かこにコウモリからつかったコロナウイルスと96%の割合わりあい一致いっちし、SARSのウイルスとは79.5%の割合わりあい一致いっちしたということです。

研究けんきゅうしゃらは今後こんご課題かだいについて「感染かんせんサイクル解明かいめいや、ヒトからヒトへ感染かんせんするちから変化へんかがないかなどあきらかにしなければならない」と指摘してきしています。
ソース:NHK ニュース