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新型しんがたウイルス感染かんせん なぜ武漢ぶかんだけ致死ちしりつ

2020-02-04 07:09:42

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新型しんがたのコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいによる中国ちゅうごくでの致死ちしりつは、感染かんせんもっと深刻しんこく湖北こほくしょう武漢ぶかんではちかになっている一方いっぽうそれ以外いがい地域ちいきるとおよそ0.8%にとどまっていて、専門せんもんは、「武漢ぶかんでは軽症けいしょう患者かんじゃがカウントされておらず致死ちしりつかけじょうたかくなっているとみられる」とはなしています。
中国ちゅうごく保健ほけん当局とうきょく国家こっか衛生えいせい健康けんこう委員いいんかい新型しんがたのコロナウイルスについてよんにち患者かんじゃかずまん438ひととなり死亡しぼうしたひとはあわせて425にんとなったと発表はっぴょうしました。

中国ちゅうごく保健ほけん当局とうきょくデータをもとに新型しんがたのコロナウイルスの致死ちしりつると、中国ちゅうごくではおよそ2.1%ですが、感染かんせん拡大かくだいもっと深刻しんこく湖北こほくしょう武漢ぶかんではおよそ4.9%となっています。その一方いっぽうで、武漢ぶかんのぞいた中国ちゅうごくでみるとおよそ0.8%にとどまっています。

これについてWHOだぶりゅ-えいちお-世界せかい保健ほけん機関きかん感染かんせんしょう対策たいさく指揮しきした経験けいけんある東北とうほく大学だいがく押谷おすだにじん教授きょうじゅは「武漢ぶかんでは医療いりょう機関きかん混乱こんらんしているため軽症けいしょう患者かんじゃがカウントされていなかったり、重症じゅうしょう患者かんじゃへの治療ちりょう十分じゅうぶんおこなえなかったりして、致死ちしりつたかくなっている可能かのうせいがある」としています。

そのうえで「今後こんごは、毎年まいとしのインフルエンザの致死ちしりつちか0.1%程度ていどちかづいていくのかもしれない。ただ問題もんだいは、体力たいりょく低下ていかした80だい以上いじょう中心ちゅうしん犠牲ぎせいしゃインフルエンザとことなり、今回こんかいのウイルスは、ウイルスせい肺炎はいえん引き起ひきおこす比較的ひかくてきわか年代ねんだいでも死亡しぼうしているひとがいるので、どのようなひといのち危険きけんがおよぶのかくわしい分析ぶんせきいそ必要ひつようある」と指摘してきしています。

また中国ちゅうごく保健ほけん当局とうきょく発表はっぴょうしているデータについて、症状しょうじょうのない感染かんせんしゃかずふくまれていないため正確せいかく致死ちしりつについては引き続ひきつづ注視ちゅうしする必要ひつようあるとしています。
ソース:NHK ニュース