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「中立性や独立性を侵害」 東京高検検事長の勤務延長で告発状
2020-02-10 07:57:45

今月定年となる予定だった東京高等検察庁の黒川弘務検事長の勤務の延長を政府が決めたことについて、都内の男性が安倍総理大臣に対する告発状を最高検察庁に提出し、記者会見で「検察の中立性や独立性を侵害するものだ」などと批判しました。
東京高等検察庁の黒川弘務検事長は今月定年となる予定でしたが、政府は先月末、国家公務員法の規定に基づいて8月まで勤務を延長する閣議決定をしました。検事長の勤務延長は極めて異例で、次の検事総長に起用するための措置ではないかという見方も出ています。
これについて都内の男性と弁護士が10日記者会見し、「検察庁法で63歳と定められている検察官の定年を国家公務員法の規定で延長したのは違法で、検察の業務を妨害した」として、安倍総理大臣に対する告発状を最高検察庁に提出するとともに検察官適格審査会に検事長の罷免を勧告するよう申し立てたことを明らかにしました。
会見で男性の代理人の生田暉雄弁護士は「内閣が独断で検察官の勤務を延長できれば、検察の独立性や中立性の侵害につながり、見過ごすわけにはいかない」と批判しました。
勤務延長について森法務大臣は今月3日の衆議院予算委員会で、「重大かつ複雑、困難な事件の捜査や公判に対応するため、黒川検事長の豊富な経験知識などに基づく指揮監督が不可欠であると判断した」などと説明しています。
これについて都内の男性と弁護士が10日記者会見し、「検察庁法で63歳と定められている検察官の定年を国家公務員法の規定で延長したのは違法で、検察の業務を妨害した」として、安倍総理大臣に対する告発状を最高検察庁に提出するとともに検察官適格審査会に検事長の罷免を勧告するよう申し立てたことを明らかにしました。
会見で男性の代理人の生田暉雄弁護士は「内閣が独断で検察官の勤務を延長できれば、検察の独立性や中立性の侵害につながり、見過ごすわけにはいかない」と批判しました。
勤務延長について森法務大臣は今月3日の衆議院予算委員会で、「重大かつ複雑、困難な事件の捜査や公判に対応するため、黒川検事長の豊富な経験知識などに基づく指揮監督が不可欠であると判断した」などと説明しています。
ソース:NHK ニュース