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イスラエルとレバノン 停戦合意が発効 新たな攻撃は伝えられず
2024-11-27 03:26:23

イスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘は、日本時間の午前11時に停戦合意が発効し、今のところ新たな攻撃などは伝えられていません。双方が戦闘の停止を順守するとともに、停戦合意に基づき今後60日以内に、停戦監視にあたるレバノンの正規軍がレバノン南部に展開し、これに応じてイスラエル軍の撤退が進むかが焦点です。
イスラエル軍とヒズボラの戦闘をめぐっては、イスラエル・レバノン両政府がアメリカの停戦案を受け入れ、現地時間の27日午前4時、日本時間の午前11時に停戦合意が発効しました。
今のところ新たな攻撃などは伝えられていません。
停戦合意を受けて国連のグテーレス事務総長は「両国の国民が経験してきた暴力と破壊、苦しみに終止符が打たれることを期待する」と声明を発表し、国連が現地に派遣している平和維持部隊が停戦合意の履行を支援するとしています。
停戦合意では今後60日以内に、レバノンの正規軍も停戦監視にあたるため、ヒズボラの勢力範囲となっていたレバノン南部に展開し、これに応じて地上侵攻していたイスラエル軍は徐々に撤退することになっているほか、ヒズボラはイスラエルとの国境からおよそ30キロ離れたリタニ川より北側に撤収し、ヒズボラの重火器は撤去されるとしています。
これまでのイスラエルとヒズボラの戦闘でレバノン側の死者は3800人を超えていて、双方が戦闘の停止を順守するとともに、停戦監視にあたる態勢が着実に構築されるかどうかが当面の焦点となっています。
林官房長官「外交的解決に向けた米仏の努力高く評価 強く支持」
林官房長官は午前の記者会見で「今般の停戦合意を歓迎する。民間人の被害を防ぎ、事態のさらなる悪化を回避することが重要であり、外交的解決に向けたアメリカとフランスによる努力を高く評価するとともに、引き続き強く支持する」と述べました。
そのうえで「すべての当事者が停戦合意を完全に履行し最大限の措置を講じることを強く求めていく。わが国としては引き続きガザにおける事態の早期沈静化と人道状況の改善に取り組み、中長期的な地域の平和と安定の確立に向けた外交努力を重ねていく」と述べました。
ソース:NHK ニュース