【震災しんさい13年ねん】復興ふっこう相しょう“被災ひさい者しゃの心こころのケアなどに全力ぜんりょく” 日曜にちよう討論とうろん

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいと東京とうきょう電力でんりょく福島ふくしま第だい一いち原子力げんしりょく発電はつでん所しょの事故じこの発生はっせいから、3月つき11日にちで13年ねんとなるのを前まえに、土屋つちや復興ふっこう大臣だいじんは、NHKの「日曜にちよう討論とうろん」で、被災ひさい者しゃの心こころのケアやコミュニティーの再生さいせいなどが課題かだいだとして、今後こんごも支援しえんに全力ぜんりょくを尽つくす考かんがえを示しめしました。

このなかで土屋つちや復興ふっこう大臣だいじんは、被災ひさい地ちの現状げんじょうについて「インフラ整備せいびはほぼ完了かんりょうしたが、心こころのケアの問題もんだいやコミュニティーの喪失そうしつが非常ひじょうに大おおきな課題かだいだと考かんがえている。心こころのケアは時間じかんがかかる課題かだいで、今後こんごも長ながい目めで見みた支援しえんが必要ひつようだと思おもっている」と述のべました。

また、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの処理しょり水すいの海洋かいよう放出ほうしゅつを受うけた中国ちゅうごくなどによる日本にっぽん産さん水産物すいさんぶつの輸入ゆにゅう停止ていし措置そちをめぐり、「中国ちゅうごくに対にたいしては、安全あんぜん性せいについて忍耐にんたい強つよく協議きょうぎをしていくが、やはり世界せかいに訴うったえていくことが非常ひじょうに大事だいじだ。徹底的てっていてきにやっていきたい」と述のべました。

さらに、原発げんぱつ事故じこに伴ともなう避難ひなん指示しじを解除かいじょし住民じゅうみんがかえって住すむことができる「特定とくてい帰還きかん居住きょじゅう区域くいき」が去年きょねん創設そうせつされたことに触ふれ、「いよいよ除じょ染そめが始はじまったところで地域ちいきに戻もどろうと思おもう人ひとが出でてくるのではないかと期待きたいしている」と述のべました。

そのうえで、「福島ふくしまは大変たいへん重おもい原発げんぱつ事故じこがあったわけで、これからがいよいよ復興ふっこうのスタートとの認識にんしきだ。生活せいかつしやすい環境かんきょう整備せいびの面めんでさまざまな工夫くふうをしていきたい」と述のべました。

岩手いわて県知事けんちじ「市町村しちょうそんや県けんの境さかいを越こえた復興ふっこうや地域ちいき振興しんこうを」

岩手いわて県けんの達いたる増ぞう知事ちじは「岩手いわて県けんの沿岸えんがん部ぶを見みると、内陸ないりく部ぶや隣県りんけんの都市とし部ぶへの転出てんしゅつがあるが、行いきっぱなしになっているわけではなく、交流こうりゅう人口じんこうや関係かんけい人口じんこうになっている。市町村しちょうそんや県けんの境さかいを越こえた総合そうごう的てきな人ひとの移動いどうを包み込つつみこむような復興ふっこうや地域ちいき振興しんこうをやっていけばよいのではないか」と述のべました。

宮城みやぎ県知事けんちじ「ハード整備せいびはほぼ完了かんりょうもソフト面めんで課題かだい」

宮城みやぎ県けんの村井むらい知事ちじは「ハード整備せいびはほぼ完了かんりょうしたと言いってよいし、産業さんぎょうやなりわいも大丈夫だいじょうぶだという思おもいはあるが、ソフト面めんではまだまだ課題かだいはある。物ものはつくれるようになっているが、販路はんろが一定いっていのところでとどまっている。交流こうりゅう人口じんこうで経済けいざいを活性かっせい化かさせて維持いじしていくことが、これから非常ひじょうに重要じゅうようになってくる」と述のべました。

福島ふくしま県知事けんちじ 処理しょり水すい放出ほうしゅつめぐり「正ただしい情報じょうほうの国内外こくないがい発信はっしんを」

福島ふくしま県けんの内堀うちぼり知事ちじは、福島ふくしま第だい一いち原発げんぱつの処理しょり水すいの放出ほうしゅつをめぐり、「福島ふくしま県けんだけではなく、まさに日本にっぽん全体ぜんたいの問題もんだいだ。国くにと東京とうきょう電力でんりょくに求もとめたいのは、海洋かいよう放出ほうしゅつを最後さいごの最後さいごまで安全あんぜんに完遂かんすいすること、正ただしい情報じょうほうを分わかりやすく国内外こくないがいに発信はっしんしていくこと、さらに中国ちゅうごくなどの禁輸きんゆ措置そちを撤廃てっぱいできるよう外交がいこう努力どりょくを続つづけることだ」と述のべました。

ソース：NHK ニュース