石川いしかわ 珠洲すずの小中しょうちゅう学校がっこうで卒業そつぎょう式しき 学校がっこうに避難ひなんの住民じゅうみんたちも門出かどで祝いわう

石川いしかわ県けん珠洲すず市しにある小中しょうちゅう学校がっこうで卒業そつぎょう式しきが行おこなわれ、能登のと半島はんとう地震じしんを受うけて地元じもとを離はなれている子こどもたちや学校がっこうで避難ひなん生活せいかつを送おくっている住民じゅうみんたちが卒業そつぎょう生せいの門出かどでを祝いわいました。

卒業そつぎょう式しきが行おこなわれたのは、珠洲すず市し大谷おおや町まちにある大谷おおや小中しょうちゅう学校がっこうです。

式しきには地元じもとを離はなれ2次じ避難ひなんしている児童じどう・生徒せいとや、学校がっこうで避難ひなん生活せいかつを送おくっている住民じゅうみんたちが出席しゅっせきし、卒業そつぎょう生せい2人にんの門出かどでを祝いわいました。

式しきでは、上田うえだ辰美たつみ校長こうちょうが卒業そつぎょう証書しょうしょを手渡てわたしたあと「地震じしんで痛々いたいたしい姿すがたとなってしまいましたが、ここで育そだったことや、優やさしい、美うつくしいふるさとを忘わすれないでください」と式辞しきじを述のべました。

これに対にたいし、卒業そつぎょう生せいの中島なかじま來槻けやきさんと前ぜん山陽さんよう菜さいさんは「家いえが壊こわれ、日常にちじょうが奪うばわれ、『これからどうなるんだろう』と不安ふあんでしたが、みんなで遊あそんだ思い出おもいでが救すくいになりました。たとえ離れ離はなればなれになってもどうか忘わすれないでください。必かならずまた会あいましょう」と答辞とうじを述のべました。

在校生ざいこうせいや住民じゅうみんたちは、2人にんのことばに静しずかに耳みみを傾かたむけ、大おおきな拍手はくしゅを送おくっていました。

学校がっこうによりますと、この地区ちくでは、当面とうめんは自宅じたくに戻もどることを断念だんねんし、金沢かなざわ市しなどで暮くらすことを決きめている家族かぞくも多おおく、児童じどう・生徒せいとは減へっていく見通みとおしだということです。

ソース：NHK ニュース