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兼六園 春の装いへ「雪吊り」取り外す作業始まる 金沢
2024-03-14 03:40:57

金沢市の「兼六園」では冬の間、雪の重みから木の枝を守ってきた「雪吊り」を取り外す作業が始まりました。能登半島地震の影響で一時落ち込んでいた来園者数は回復しつつあるということで、担当者は、これから春の装いになっていく兼六園を見に訪れてほしいとしています。
「雪吊り」は、湿った雪の重みで木の枝が折れるのを防ぐため、縄で枝を吊って補強するもので、兼六園ではおよそ800か所に施されていますが、春の訪れを前に14日から取り外しの作業が始まりました。
庭師など13人は、先端に鎌やのこぎりを取り付けた竹ざおを使って樹齢およそ200年の「巣ごもり松」に施された縄を枝から切り離し、木の幹に沿って立てられた「芯柱」と呼ばれる支柱を倒しながら引き抜いていました。
訪れた人たちは、作業の様子を眺めたり写真に収めたりして楽しんでいました。
金沢城・兼六園管理事務所によりますと、能登半島地震の影響で来園者の数は一時落ち込んだものの、現在は回復しつつあるということで、杉岡孝彦次長は「『北陸応援割』も始まるので石川県に観光に来て、こちらにもぜひ立ち寄ってほしい。桜のシーズンに入るので、県内外の多くの方に春の兼六園を楽しんでほしいです」と話していました。
兼六園の雪吊りを取り外す作業は今月21日まで続きます。
ソース:NHK ニュース