エネルギーの国際こくさい会議かいぎ バイデン政権せいけんのLNG輸出ゆしゅつ一いち時じ凍結とうけつが焦点しょうてんに

世界せかい各国かっこくから政府せいふ高官こうかんや企業きぎょうトップが集あつまる、エネルギーの国際こくさい会議かいぎがアメリカで始はじまり、バイデン政権せいけんが、LNG＝液化えきか天然てんねんガスが環境かんきょうに及およぼす影響えいきょうを評価ひょうかするとして、新あらたな輸出ゆしゅつ許可きょかを一時いちじ凍結とうけつした措置そちが、ひとつの焦点しょうてんとなっています。

「CERAWeek」と呼よばれるこの国際こくさい会議かいぎは、アメリカの金融きんゆうサービス企業きぎょうS＆Pグローバルが毎年まいとし主催しゅさいしていて、およそ90か国かこくから政府せいふ高官こうかんや企業きぎょうトップなどおよそ7000人にんが参加さんかします。

18日にち、テキサス州しゅうヒューストンで始はじまった会議かいぎでは、アメリカ エネルギー省えねるぎ-しょうのグランホルム長官ちょうかんが講演こうえんしました。

この中なかでグランホルム長官ちょうかんは、ことし1月つきにバイデン政権せいけんが発表はっぴょうした、LNGの新あらたな輸出ゆしゅつ許可きょかの一時いちじ凍結とうけつの措置そちに言及げんきゅうし、「LNGの輸出ゆしゅつ拡大かくだいが地球ちきゅう環境かんきょうに及およぼす影響えいきょうをデータに基もとづき評価ひょうかしている」と述のべ、クリーンエネルギーへの移行いこうは避さけられないとして、再生さいせい可能かのうエネルギーへの投資とうしの重要じゅうよう性せいを訴うったえました。

一方いっぽうでグランホルム長官ちょうかんは、「凍結とうけつは一時いちじ的てきな措置そちだ」として、今後こんごの判断はんだんは明確めいかくに示しめしませんでした。

アメリカはLNGの最大さいだいの輸出ゆしゅつ国こくで、この措置そちをめぐっては、化石かせき燃料ねんりょうの廃止はいしを求もとめる環境かんきょう保護ほご団体だんたいから「画期的かっきてきな判断はんだん」という声こえがあがる一方いっぽう、エネルギー業界ぎょうかいからは「天然てんねんガスのロシア依存いぞんからの脱却だっきゃくを遅おくらせ、エネルギー価格かかくの上昇じょうしょうにもつながる」という懸念けねんが出でています。

会議かいぎは今月こんげつ22日にちまで開ひらかれ、気候きこう変動へんどう対策たいさくとエネルギー安全あんぜん保障ほしょうの観点かんてんから議論ぎろんが行おこなわれる見通みとおしです。

ソース：NHK ニュース