世界初せかいはつ！“電力でんりょくロスなし”超電導送電ちょうでんどうそうでんシステムで電車でんしゃを走行そうこう

　静岡県伊豆しずおかけんいずの国市くにいちなどを走はしる「伊豆箱根鉄道いずはこねてつどう」で、電力でんりょくのロスがない超電導送電ちょうでんどうそうでんシステムを使つかって電車でんしゃを走はしらせる世界初せかいはつの取とり組くみが始はじまりました。

　鉄道総合技術研究所てつどうそうごうぎじゅつけんきゅうじょは13日にちから22日にちまで、伊豆箱根鉄道いずはこねてつどうで超電導送電ちょうでんどうそうでんシステムを使つかい、世界せかいで初はじめてとなる検証けんしょうをしています。

　特殊とくしゅな素材そざいのケーブルを冷ひややすと電気でんきが熱ねつなどで失うしなわれないという仕組しくみが応用おうようされています。

　今回こんかいは100メートルほどのケーブルですが、数すうキロのものも開発かいはつされていて、導入どうにゅうされれば膨大ぼうだいなコストがかかっている変電所へんでんしょの数かずを減へらせるほか、省しょうエネにもつながるとしています。

　担当者たんとうしゃは変電所へんでんしょを維持いじするコストの半分はんぶんほどでこのシステムが導入どうにゅうできると見込みこんでいます。

　そのうえで、「変電所へんでんしょの跡地あとちの利活用りかつようなどを含ふくめると、多おおくの人ひとに貢献こうけんする世界的せかいてきに見みても良よい研究けんきゅう」と話はなしています。

　10社しゃほどの鉄道事業者てつどうじぎょうしゃから問とい合あわせがあり、今回こんかいの検証けんしょうで問題もんだいがなければ導入どうにゅうに大おおきく近付ちかづくとしています。

ソース：NHK ニュース