メキシコ「麻薬まやく王おう」に10の罪つみで有罪ゆうざい評決ひょうけつ

メキシコ最大さいだい級きゅうの麻薬まやく密売みつばい組織そしきの最高さいこう幹部かんぶで、「麻薬まやく王おう」とも呼よばれる男おとこに対にたいし、ニューヨークの裁判所さいばんしょの陪審ばいしんは麻薬まやくの密輸みつゆなど合あわせて10の罪つみについて、有罪ゆうざい評決ひょうけつを言い渡いいわたしました。

メキシコ最大さいだい級きゅうの麻薬まやく密売みつばい組織そしき「シナロア・カルテル」の最高さいこう幹部かんぶで、「麻薬まやく王おう」とも呼よばれるホアキン・グスマン被告ひこくは３さん年ねん前まえにメキシコ国内こくないで拘束こうそくされたあと、おととし、麻薬まやくを密輸みつゆした罪つみなどでアメリカに移送いそうされました。

ニューヨークの裁判所さいばんしょの陪審ばいしんは12日にち、グスマン被告ひこくに対にたいして、麻薬まやくの密輸みつゆやマネーロンダリングなど合あわせて10の罪つみについて、有罪ゆうざい評決ひょうけつを言い渡いいわたしました。

グスマン被告ひこくは過去かこに収監しゅうかんされていたメキシコの刑務所けいむしょから洗濯せんたくかごに隠かくれたり、刑務所けいむしょの独房どくぼうから外そとにつながるトンネルを掘ほったりして、２に度ど脱走だっそうしていて、裁判さいばんでは検察けんさつ側がわが「責任せきにんからの脱走だっそうを許ゆるしてはならない」と訴うったえていました。

一方いっぽう、グスマン被告ひこく側がわは「麻薬まやく密輸みつゆの真犯人しんはんにんは別べつの人物じんぶつだ」などと、主張しゅちょうしていました。

量刑りょうけいについては６月ろくがつに言い渡いいわたされる見通みとおしで、アメリカのメディアは終身しゅうしん刑けいとなる可能かのう性せいがあると伝つたえています。

ソース：NHK ニュース