太平洋たいへいよう戦争せんそう中ちゅうの米べい空母くうぼ「ホーネット」南太平洋みなみたいへいようの深海しんかいで発見はっけん

太平洋たいへいよう戦争せんそう中ちゅうの1942年ねん、アメリカ軍ぐんが日本にっぽん本土ほんどを初はじめて空襲くうしゅうした際さい、爆撃ばくげき機きを発進はっしんさせた空母くうぼ「ホーネット」が、南太平洋みなみたいへいようの深ふかさおよそ5400メートルの深海しんかいで発見はっけんされました。

アメリカ海軍かいぐんの空母くうぼ「ホーネット」を発見はっけんしたのは、戦争せんそうで沈しずんだ艦船かんせんの調査ちょうさを続つづけている大手おおてＩあいＴてぃ-企業きぎょうマイクロソフトの共同きょうどう創業そうぎょう者しゃで去年きょねん10月つきに亡なくなったポール・アレン氏しの財団ざいだんの調査ちょうさチームです。

「ホーネット」は、南太平洋みなみたいへいようのソロモン諸島しょとうの東ひがし、深ふかさおよそ5400メートルの深海しんかいに沈しずんでいました。

無人むじん潜水せんすい艇ていが撮影さつえいした映像えいぞうには、船体せんたいのほか、戦闘せんとう機きの残骸ざんがいや航空こうくう機きを移動いどうさせるのに使つかわれた車両しゃりょう、それに高角こうかく砲ほうが映うつっています。

「ホーネット」は太平洋たいへいよう戦争せんそうが開戦かいせんする直前ちょくぜんの1941年ねん10月つきに完成かんせいし、よくとし４月しがつ、日本にっぽん列島れっとうに接近せっきんしてＢび-25爆撃ばくげき機きを16機き発進はっしんさせ、日本にっぽん本土ほんどに対にたいする初はじめての空襲くうしゅうを行おこなったことで知しられます。

この空襲くうしゅうは「ドーリットル空襲くうしゅう」と呼よばれ、80人にんを超こえる死者ししゃが出でて日本にっぽん社会しゃかいに衝撃しょうげきが広ひろがりました。

その後そのご、「ホーネット」はミッドウェー海戦かいせんに参加さんかしたあと、ソロモン諸島しょとうでの戦闘せんとうに投入とうにゅうされ、最後さいごは、1942年ねん10月つき、南太平洋みなみたいへいようで日本にっぽん軍ぐんの航空こうくう機きによる攻撃こうげきを受うけて航行こうこう不能ふのうとなり、駆逐くちく艦かんから発射はっしゃされた魚雷ぎょらいによって沈しずめられました。

「ホーネット」は、太平洋たいへいよう戦争せんそうで日本にっぽん軍ぐんによって沈しずめられた最後さいごの正規せいき空母くうぼでもあります。

調査ちょうさチームの責任せきにん者しゃ、ロブ・クラフト氏しは「戦争せんそうで命いのちを失うしなった兵士へいしたちを弔とむらうとともに、歴史れきしを保存ほぞんし、知しられていない事実じじつを明あきらかにすることで、人々ひとびとには過去かこから学まなんでほしい」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース