トラックに新しん機能きのう 自転車じてんしゃなど検知けんちで自動じどう停止ていし 事故じこ減少げんしょうに期待きたい

トラックが交差点こうさてんで自転車じてんしゃなどを検知けんちすると自動じどう的てきに停止ていしする新あたらしい機能きのうが開発かいはつされました。いわゆる巻き込まきこみ事故じこの減少げんしょうにつながると期待きたいされています。

この機能きのうは、商用しょうよう車しゃメーカーの三菱みつびしふそうトラック・バスが開発かいはつし、先週せんしゅう、発売はつばいした新あたらしいトラックに導入どうにゅうしました。

センサーが車くるまの前方ぜんぽうだけでなく左側ひだりがわの状況じょうきょうも検知けんちするのが特徴とくちょうで、すぐ横よこに自転車じてんしゃやオートバイがいるにもかかわらず、左ひだりにハンドルを切きったり方向ほうこう指示しじ器きを出だしたりすると警報けいほう音おんを出だして知しらせます。

そして、さらに接近せっきんした場合ばあいは、自動じどうで車くるまが停止ていしする仕組しくみです。

会社かいしゃでは、この機能きのうを左折させつ時じの巻き込まきこみ事故じこの防止ぼうしに役立やくだてたいとしていて、国土こくど交通こうつう省しょうによりますとこうした機能きのうがついたトラックが市販しはんされるのは国内こくないでは初はじめてだということです。

全ぜん日本にっぽんトラック協会きょうかいのまとめでは去年きょねん、トラックが交差点こうさてんで人ひとをはねて死亡しぼうさせた事故じこは51件けんで、このうち左折させつ時じは19件けんと、右折うせつや直進ちょくしんのときより多おおくなっています。

三菱みつびしふそうトラック・バスの安藤あんどう寛ひろし信しん 開発かいはつ本部ほんぶ長ちょうは「大おおきく、重おもいトラックは一度いちど事故じこが起おきると甚大じんだいな被害ひがいを与あたえることにもなる。被害ひがいを軽減けいげんしたり事故じこ自体じたいを減へらしたりすることに今後こんごも力ちからを注そそいでいく」と話はなしていました。

左折させつ時じに警報けいほう音おんで知しらせる装置そうち 義務ぎむづけ

国土こくど交通こうつう省しょうは、トラックによる左折させつ時じの巻き込まきこみ事故じこが後ごを絶たたないことから車くるまの保安ほあん基準きじゅんを見直みなおしました。

来年らいねん5月つきからは8トン以上いじょうのトラックの新型しんがた車しゃを対象たいしょうに左折させつ時じに自転車じてんしゃなどが車くるまに近ちかづいた場合ばあい、警報けいほう音おんで知しらせる装置そうちを取り付とりつけるよう義務ぎむづけます。

さらに、2024年ねん5月つきからは新車しんしゃのトラックすべてに適用てきようするということです。

ソース：NHK ニュース