九州北部で猛烈な雨 土砂災害に厳重警戒 西・東日本も警戒を
2024-11-01 22:56:38

気象庁によりますと、台風21号から変わった低気圧と前線に向かってこの時期としては非常に暖かく湿った空気が送り込まれているため、1日夜から九州北部を中心に発達した雨雲が次々と流れ込んでいます。
2日午前1時すぎには長崎県北部で線状降水帯が発生し非常に激しい雨が同じ場所に降り続いているとして「顕著な大雨に関する情報」が発表されたほか、長崎県の平戸市付近で、レーダーによる解析で1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
発達した雨雲は次第に東に移動していて、午前6時までの1時間に▽福岡県がうきは市に設置した雨量計で51ミリの非常に激しい雨を観測しました。
午前6時までの24時間雨量は
▽福岡県北九州市八幡西区で231ミリ
▽佐賀県伊万里市で230ミリ
▽福岡市で208.5ミリ
と平年の11月、1か月分の2倍を超えています。
これまでに降った雨で、佐賀県と福岡県、島根県では土砂災害の危険性が非常に高くなり、土砂災害警戒情報が発表されている地域があるほか、福岡県や山口県、島根県では氾濫危険水位を超えている川があります。
九州北部と山口県では昼すぎにかけて雨や風が強まるおそれがあり、3日朝までの24時間に降る雨の量は多いところで120ミリと予想されています。
土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や川の氾濫、暴風、高波に警戒してください。
特に川の護岸などと高さが変わらない場所は浸水の危険性が高いため、車の移動は避けるようにしてください。
前線は2日夜にかけて東日本へ進む見込みで西日本と東日本の広い範囲で非常に激しい雨が降るおそれがあります。
3日朝までの24時間の雨量はいずれも多いところで
▽四国で200ミリ
▽東海で180ミリ
▽中国地方、近畿、北陸、関東甲信で120ミリ
と予想されています。
気象庁は九州北部をのぞく西日本や、東日本でも土砂災害や低い土地の浸水、急な川の増水、氾濫に警戒するよう呼びかけています。
落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうにも注意してください。