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ウクライナ 領土奪還を強調 さらなる軍事支援訴えるねらいも
2023-06-14 10:29:32

ロシアの軍事侵攻に対して反転攻勢を進めるウクライナは、東部や南部で着実に領土を奪還していると強調し、作戦の長期化も見込まれる中で、欧米側にさらなる軍事支援を訴えるねらいもあるとみられます。
ウクライナ軍の参謀本部の報道官は13日、地元メディアで、東部ドネツク州や南部ザポリージャ州で、これまでにあわせて100平方キロメートル以上の領土を解放したと主張しました。
ウクライナ国防省のマリャル次官も13日SNSで、軍の部隊がアゾフ海に面した港湾都市ベルジャンシクに向かって前進していると強調しました。
また、ウクライナ軍のザルジニー総司令官は13日、SNSでアメリカ軍の制服組トップ、ミリー統合参謀本部議長と電話で会談したことを明らかにした上で「激しい攻防戦が続く中で着実に前進し、計画を遂行している」と強調し、作戦の長期化も見込まれる中で、欧米側にさらなる軍事支援を訴えるねらいもあるとみられます。
一方、ロシアのプーチン大統領は13日、ウクライナの反転攻勢についてロシア軍が撃退しているとしたうえで欧米から供与された兵器などに「深刻な損失」が出ていると主張しました。
これについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は13日「反転攻勢が失敗したように見せかけ、欧米の兵器の損失を偽って増大させることで、欧米の軍事支援をやめさせようとしているのだろう」と指摘しました。
ロシアと同盟関係にある隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領は、ロシアの戦術核兵器を配備する計画をめぐって13日「準備はできている。あと数日で求めたものが手に入ると思う。われわれに対する攻撃があれば使用をためらわない」と述べ、ウクライナへの軍事支援を続ける欧米側をけん制しました。
ソース:NHK ニュース