14日午前9時ごろ、岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場で実弾射撃の訓練中に、18歳の男の自衛官候補生が3人の男性隊員に向けて小銃を発砲し、25歳と52歳の隊員2人が死亡、別の25歳の隊員もけがをしました。
陸上自衛隊によりますと、通常、実弾は射撃場に入ってから受け取り、指導にあたる隊員から指示されて弾倉に込めたあと、射撃を行う位置で小銃に弾倉を装てんしますが、候補生は、射撃位置につく前に弾倉を装てんしていたとみられることが防衛省関係者への取材で分かりました。
候補生は、射撃の順番を待っている際に3人に向けて弾を発射したとみられるということです。
陸上自衛隊によりますと、射撃訓練では複数の隊員で安全管理を行うということで、候補生がどのように弾倉を装てんしたかなど、当時の詳しい状況を調べています。
捜査関係者によりますと、候補生は銃で撃ったことを認め「52歳の教官が狙いだった」などと供述する一方、死亡した25歳の隊員については「殺害するつもりはなかった」という趣旨の供述をして、殺意を否認しているということです。
警察は15日午前、容疑を殺人に切り替えて候補生の身柄を検察庁に送りました。
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陸自射撃場発砲 射撃位置つく前に実弾入り弾倉 小銃に装てんか
2023-06-15 03:06:57

14日、岐阜市にある陸上自衛隊の射撃場で隊員3人が銃撃され死傷した事件で、逮捕された自衛官候補生は、射撃を行う位置につく前に実弾が入った弾倉を小銃に装てんしていたとみられることが防衛省関係者への取材で分かりました。
通常は射撃位置についてから弾倉を装てんするということで、陸上自衛隊が当時の詳しい状況を調べています。
通常は射撃位置についてから弾倉を装てんするということで、陸上自衛隊が当時の詳しい状況を調べています。
警察 自衛隊と射撃場に入り現場検証
警察は15日朝から事件が起きた岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場に自衛隊とともに入って現場検証を行い当時の詳しい状況を調べています。
警察と自衛隊は候補生と教官との関係など、事件に至った動機についても捜査を進めることにしています。
射撃場には、15日午前8時半頃から自衛隊や警察の車両が次々と入りました。
そして、自衛官や警察の鑑識課の捜査員が射撃場の建物の中に入ったり、外で写真を撮影したりして現場検証を進めていました。
警察と自衛隊は候補生と教官との関係など、事件に至った動機についても捜査を進めることにしています。
射撃場には、15日午前8時半頃から自衛隊や警察の車両が次々と入りました。
そして、自衛官や警察の鑑識課の捜査員が射撃場の建物の中に入ったり、外で写真を撮影したりして現場検証を進めていました。
射撃場の近くでは献花に訪れる人たちも
事件が起きた岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場の近くでは15日午前、献花に訪れる人たちの姿がありました。
このうち、自衛隊の車両などが好きだという岐阜市の19歳の男性は「災害などから国民の命を守るため亡くなった隊員の方も頑張っていたと思います。天国でゆっくりしてほしいです。二度とこのような事件が起きないよう対策をしてほしいです」と話していました。
このうち、自衛隊の車両などが好きだという岐阜市の19歳の男性は「災害などから国民の命を守るため亡くなった隊員の方も頑張っていたと思います。天国でゆっくりしてほしいです。二度とこのような事件が起きないよう対策をしてほしいです」と話していました。
公明 山口代表「訓練のあり方 今後検討の必要も」
公明党の山口代表は、党の中央幹事会で「自衛官候補生が訓練を経て、しっかり任務を果たせるよう、訓練のあり方も今後、検討していく必要があるのではないか。陸上自衛隊の調査委員会で調査し、再びこのような事件が起きないよう取り組んでもらいたい」と述べました。
ソース:NHK ニュース