Show Furigana
陸自銃撃事件 逮捕の候補生 特定の隊員への不満など供述せず
2023-06-16 11:12:38

岐阜市にある陸上自衛隊の射撃場で、実弾射撃の訓練中に隊員が小銃で銃撃され、3人が死傷した事件で、18歳の自衛官候補生は、逮捕後の警察の調べに対し、隊員を撃ったことは認める一方、特定の隊員への不満などは供述していないことが捜査関係者への取材で分かりました。自衛隊と警察は、事件の動機などを慎重に調べることにしています。
14日、岐阜市にある陸上自衛隊の日野基本射撃場で実弾射撃の訓練中に、18歳の男の自衛官候補生が3人の男性隊員に向けて小銃を発砲し、名古屋市の守山駐屯地に所属する菊松安親1等陸曹(52)と、八代航佑3等陸曹(25)が死亡し、原悠介3等陸曹(25)が全治3か月の重傷を負いました。
捜査関係者によりますと、候補生は、銃で隊員を撃ったことは認める一方、八代3曹について、「殺害するつもりはなかった」という趣旨の供述をし、殺意を否認したということです。
さらに、候補生が逮捕後の警察の調べに対し、特定の隊員や組織への不満などは供述していないことが捜査関係者への取材で分かりました。
自衛隊によりますと、菊松1曹や八代3曹ら3人は、訓練を除いて、この候補生に直接指導などを行う立場ではなかったということで、自衛隊と警察は、事件に至ったいきさつや動機などを慎重に調べることにしています。
菊松さんの元上司は
宮崎県えびの市にある陸上自衛隊えびの駐屯地によりますと、亡くなった1人の菊松安親1等陸曹(52)が2000年代にかけて一時期、えびの駐屯地に所属していたということです。
菊松さんがえびの駐屯地の第24普通科連隊に所属していた際、直属の上司の分隊長だった後藤謙二郎さん(55)がNHKの取材に応じました。
菊松さんとは後藤さんが転勤するまでの10年余りの間、一緒に仕事をしたということです。
事件について後藤さんは「同期から聞いてうそだろうと思ったが、亡くなった隊員の名前が発表され、非常に寂しく思った」と話しました。
当時の菊松さんについては「真面目で、ひとから頼まれたら何でもよくするし、後輩の面倒もよく見ていた。人づきあいもよかった。自衛隊のレンジャー訓練を頑張って卒業し、最後までやり遂げた思い出がある」と話しています。
そのうえで後藤さんは「自衛隊では安全管理を徹底していた。あってはいけないことが起こった。何でこんな事件が起きたのかと菊松君本人が一番思っているのではないか。本人はさぞかし残念で悔いが残っているだろう」と話していました。
菊松さんがえびの駐屯地の第24普通科連隊に所属していた際、直属の上司の分隊長だった後藤謙二郎さん(55)がNHKの取材に応じました。
菊松さんとは後藤さんが転勤するまでの10年余りの間、一緒に仕事をしたということです。
事件について後藤さんは「同期から聞いてうそだろうと思ったが、亡くなった隊員の名前が発表され、非常に寂しく思った」と話しました。
当時の菊松さんについては「真面目で、ひとから頼まれたら何でもよくするし、後輩の面倒もよく見ていた。人づきあいもよかった。自衛隊のレンジャー訓練を頑張って卒業し、最後までやり遂げた思い出がある」と話しています。
そのうえで後藤さんは「自衛隊では安全管理を徹底していた。あってはいけないことが起こった。何でこんな事件が起きたのかと菊松君本人が一番思っているのではないか。本人はさぞかし残念で悔いが残っているだろう」と話していました。
八代さんの同級生は
亡くなった八代航佑3等陸曹(25)と小学校と中学校が同じだったという同学年の女性は「ちょっと信じられなかったので友達に確認したら、亡くなったのは航佑だよと聞いてショックでした。小学校も中学校もサッカーをやっていて真面目で穏やかな人でした。なんで巻き添えになっちゃったのかな、かばったのかな。本当にいい人だったので」と時折、声を詰まらせながら話していました。
ソース:NHK ニュース