欧州中央銀おうしゅうちゅうおうぎん、０．２５％の利上りあげ　２２年ねんぶりの高水準こうすいじゅんに

欧州中央銀行おうしゅうちゅうおうぎんこう（ＥＣＢ）は１５日にち、政策金利せいさくきんりを０．２５％引ひき上あげるとともに、来月らいげつも利上りあげを実施じっしする方針ほうしんを示唆しさした。通貨つうかユーロを使用しようする２０カ国こくでは緩ゆるやかな景気後退けいきこうたいの証拠しょうこが見みられるが、利上りあげを継続けいぞくした。

ＥＣＢがインフレ対策たいさくの利上りあげを行おこなうのは昨年さくねん７月以来がついらい８会合連続かいごうれんぞく。今回こんかいの利上りあげにより、ユーロ圏けんのベンチマーク金利きんりは２００１年ねん５月以降がついこうで最もっとも高たかい３．５％になった。

米連邦準備制度理事会べいれんぽうじゅんびせいどりじかい（ＦＲＢ）は１４日じゅうよっか、１０回連続かいれんぞくで実施じっししてきた利上りあげを停止ていしする決定けっていを下くだしており、ＥＣＢは異ことなる道みちを選えらんだ格好かっこうだ。

ＥＣＢも声明せいめいで「インフレは落おち着ついてきているが、過度かどに長ながい期間きかん、高過たかすぎる状況じょうきょうが続つづくと予想よそうされている」と述のべた。

ユーロ圏けんの５月がつの消費者物価しょうひしゃぶっかは前年同月比ぜんねんどうげつひ６．１％増ぞうとなり、ロシアのウクライナ侵攻しんこうで世界せかいのエネルギー価格かかくが高騰こうとうして以降いこう、最もっとも低ひくい水準すいじゅんとなった。

インフレは和やわらいでいるものの、ＥＣＢが目標もくひょうとする２％はまだ大幅おおはばに上回うわまわっており、一部いちぶの価格圧力かかくあつりょくが持続じぞくすることへの懸念けねんが高たかまっている。

ソース：NHK ニュース