機内きないでの違反行為いはんこういは昨年さくねん３７％増ぞう、最多さいたは喫煙きつえん　ＩＡＴＡ調査ちょうさ

世界せかいの主要しゅような定期航空企業ていきこうくうきぎょうで組織そしきする国際航空運送協会こくさいこうくううんそうきょうかい（ＩＡＴＡ）は１７日にちまでに、機内きないで規則きそくを無視むしする乗客じょうきゃくの迷惑行為めいわくこういは２０２２年ねんに前年比ぜんねんひで３７％増ぞうを記録きろくしたとの新あらたな調査報告書ちょうさほうこくしょを公表こうひょうした。

最もっとも目立めだった違反行為いはんこういの形態けいたいは暴言ぼうげんや酒さけに酔よった上うえでの行為こういだった。各種かくしゅの行動規制こうどうきせいが解除かいじょされ、航空需要こうくうじゅようが盛もり返かえす中なかで乗客じょうきゃくの行儀ぎょうぎが良よくなることへの期待きたいも膨ふくらんでいたが、ＩＡＴＡの今回こんかいのデータは厳きびしい現実げんじつを反映はんえいするものとなった。

今回こんかいの調査ちょうさは加盟かめいする約やく４０企業きぎょうが寄よせた２万件以上まんけんいじょうの報告ほうこくをまとめている。

ＩＡＴＡによると、規則きそくに反はんする行為こういで最多さいたは、機内きないや洗面所せんめんしょでの喫煙きつえんや電子でんしたばこなどの利用りようなどだった。この次つぎには、シートベルト着用ちゃくようの指示しじの無視むし、持おち込こみ荷物にもつの規定違反きていいはんや乗客自じょうきゃくみずからが持参じさんしたアルコール類るいの摂取せっしゅなどだった。

ＩＡＴＡによると、機内きないで起おきた迷惑行為めいわくこういは５６８フライトのうち１便びんの割合わりあいで発生はっせい。この比率ひりつは２１年ねんの８３５便中びんちゅうの１件けんから増ふえていた。今年ことしこれまでの趨勢すうせい（すうせい）を見みる限かぎり、これらデータの改善かいぜんは見込みこめないとの見方みかたも出でている。

ＩＡＴＡの今回発表こんかいはっぴょうしたデータによると、暴力行為ぼうりょくこういに至いたった事例じれいはまれだが、２１年比ねんひでは６１％の急増きゅうぞうを示しめした。暴力事件ぼうりょくじけんの発生はっせいは１万まん７２００便びんのうちの１便びんで起おきた計算けいさんになるという。

米連邦航空局べいれんぽうこうくうきょく（ＦＡＡ）によると、米国べいこくでは２１年ねんに乗客じょうきゃくの悪わるしき素行そこうの発生件数はっせいけんすうが最悪さいあくを記録きろくしていた。ただ、２２年ねんには減少げんしょうしているとした。

ソース：NHK ニュース