米べいバイデン大統領だいとうりょうの次男じなん “罪つみを認みとめる” 司法省しほうしょうと合意ごうい

アメリカのバイデン大統領だいとうりょうの次男じなん、ハンター・バイデン氏しが、故意こいに所得しょとく税ぜいを支払しはらわなかった罪つみなどを認みとめることで司法省しほうしょうと合意ごういしたことが明あきらかになりました。
バイデン大統領だいとうりょうが来年らいねん秋あきの大統領だいとうりょう選挙せんきょで再選さいせんを目指めざす中なか、選挙せんきょへの打撃だげきになる可能かのう性せいがあります。

アメリカの裁判所さいばんしょに20日にちに提出ていしゅつされた書面しょめんなどによりますと、バイデン大統領だいとうりょうの次男じなんのハンター・バイデン氏しは、故意こいに所得しょとく税ぜいを支払しはらわなかった2件けんの連邦れんぽう法ほう違反いはんの罪つみについて認みとめることで司法省しほうしょうと合意ごういしました。

一方いっぽうで、薬物やくぶつの使用しようを申告しんこくせずに銃じゅうを購入こうにゅうして不法ふほうに所持しょじしていたことについては刑事けいじ訴追そついを免まぬかれる見通みとおしだということです。

アメリカのメディアは、これらは司法しほう取引とりひきに応おうじたものだとしていて、裁判所さいばんしょで認みとめられれば収監しゅうかんはされず、保護ほご観察かんさつ処分しょぶんになる見通みとおしだとしています。

ホワイトハウスの広報こうほう担当たんとう者しゃは「大統領だいとうりょうと夫人ふじんは彼かれが人生じんせいを立て直たてなおしていくことを支援しえんしていく。これ以上いじょうはコメントしない」という声明せいめいを発表はっぴょうしました。

野党やとう・共和党きょうわとうは、ハンター氏しがウクライナや中国ちゅうごくで行おこなっていたビジネスに、父親ちちおやのバイデン氏しが関与かんよしていないか追及ついきゅうしています。

今回こんかいの件けんについても司法省しほうしょうが政権せいけんに甘あまい対応たいおうをしているなどと批判ひはんを強つよめています。

バイデン大統領だいとうりょうが来年らいねん秋あきの大統領だいとうりょう選挙せんきょで再選さいせんを目指めざす中なか、選挙せんきょへの打撃だげきになる可能かのう性せいがあります。

トランプ前ぜん大統領だいとうりょう 「この国くにの制度せいどは破綻はたんしている」と批判ひはん

これを受うけてトランプ前ぜん大統領だいとうりょうは20日にち、ソーシャルメディアに投稿とうこうし「腐敗ふはいしたバイデン政権せいけんの司法省しほうしょうは、ハンター・バイデン氏しをめぐる刑事けいじ責任せきにんをたったの『交通こうつう違反いはん切符きっぷ』程度ていどの処分しょぶんですませた。この国くにの制度せいどは破綻はたんしている」として批判ひはんしました。

機密きみつ文書ぶんしょの取り扱とりあつかいなどをめぐって起訴きそされているトランプ氏しは、これまでも自身じしんの起訴きそについて「バイデン政権せいけんによる権力けんりょくの乱用らんようだ」などとして反発はんぱつを強つよめています。

また、野党やとう・共和党きょうわとうのマッカーシー下院かいん議長ぎちょうは記者きしゃ団だんに対にたいし「アメリカに2層そうのシステムがあることを示しめすものだ。司法省しほうしょうは大統領だいとうりょうの有力ゆうりょくな政治せいじ的てき対抗たいこう相手あいてであれば投獄とうごくしようとし、大統領だいとうりょうの息子むすこであれば甘あまい取り引とりひきを行おこなう」と述のべて司法省しほうしょうは公平こうへい性せいを欠かいていると主張しゅちょうしました。

ソース：NHK ニュース