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大阪・関西万博 政府出展の「日本館」 入札不成立で随意契約へ
2023-06-21 06:53:35

2025年の大阪・関西万博に政府が出展するパビリオン「日本館」の建設工事の入札が成立せず、近畿地方整備局は、開幕に間に合わないおそれがあるとして、事業者を任意で決める随意契約に切り替えて来月中の契約を目指すことにしました。
大阪・関西万博で政府が出展する「日本館」は、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を開催国として発信する拠点となるほか、各国の要人をもてなす場としても活用される予定で、延べ床面積1万1300平方メートル、地上3階建てとなる計画です。
このパビリオンの建設工事をめぐって、所管する近畿地方整備局は、一般競争入札で事業者を募っていましたが、先月中旬までに事業者が提示した価格は予定価格を上回り、入札は成立しませんでした。
「日本館」の建設期間は19か月と見込まれ、当初の計画では今月12日の着工を想定していましたが、近畿地方整備局は、再び入札を行うと開幕に間に合わないおそれがあるとして、事業者を任意で決める随意契約に切り替え、来月中の契約を目指すことにしました。
工事の発注規模は50億円以上となる見通しです。
近畿地方整備局は「開幕まで時間がなく、緊急性を要すると判断した」としています。
大阪・関西万博のパビリオンなどの建設工事をめぐっては、入札が不成立に終わる事態が相次ぎ、建物のデザインの一部を見直したり、予定価格を引き上げたりといった対応が取られています。
ソース:NHK ニュース