漫画まんが家かが描えがく「終戦しゅうせんから155年ねん後ごの世界せかい」 27日にちから初はつ公開こうかい 東京とうきょう

さいとう・たかをさんや、やなせたかしさんなど、戦争せんそうを経験けいけんした漫画まんが家かたちが未来みらいの世界せかいを想像そうぞうして描えがいたイラストが、6月つき27日にちから都内とないで初はじめて公開こうかいされることになりました。

公開こうかいされるのは、自身じしんや家族かぞくが戦争せんそうを経験けいけんしている43人にんの漫画まんが家かたちが、終戦しゅうせんから155年ねん後ごの西暦せいれき2100年ねんの世界せかいを描えがいた76点てんのイラストです。

おととし、作品さくひんを管理かんりしていた団体だんたいが東京とうきょう 新宿しんじゅく区くにある平和へいわ祈念きねん展示てんじ資料しりょう館かんに寄贈きぞうし、新型しんがたコロナの「5類るい」移行いこうなどを受うけて、6月つき27日にちから初はじめて公開こうかいされることになりました。

亡なくなった漫画まんが家かたちの作品さくひんも含ふくまれていて、
▽「ゴルゴ13」などの作者さくしゃでおととし亡なくなった、さいとう・たかをさんは、若葉わかばを見みつめる自身じしんの姿すがたとともに「地球ちきゅう有限ゆうげん」ということばを記しるしているほか、

▽「アンパンマン」シリーズで知しられる、やなせたかしさんは、空そらに浮うかんだ巨大きょだいな雲くもから海うみに向むかっていかりが下おろされ、空中くうちゅう都市としが実現じつげんした世界せかいを描えがいています。

また、
▽終戦しゅうせん後ごに旧きゅう満州まんしゅうから日本にっぽんに引き揚ひきあげた森田もりた拳けん次じさんのイラストは、草原そうげんに引ひかれた黒くろい線せんを挟はさんで2人にんの兵士へいしが向かい合むかいあう姿すがたと、1匹ひきの犬いぬが線せんの一部いちぶをくわえて走り去はしりさる姿すがたを描えがいていて、「国境こっきょうがなくなる」というタイトルをつけています。

日本にっぽん漫画まんが家か協会きょうかいの会長かいちょうを務つとめるちばてつやさんは、「2100年ねんはもっとすばらしい未来みらいかもしれないし、大変たいへんなことになっているかもしれない。地球ちきゅうに住すんでよかったという未来みらいを私わたしは想像そうぞうしています」と話はなしていました。

作品さくひんは平和へいわ祈念きねん展示てんじ資料しりょう館かんで10月つき1日にちまで展示てんじされます。

ソース：NHK ニュース