今月22日、神戸市西区の草むらで、穂坂修くん(6)が遺体で見つかった事件では、警察は同じ日に修くんの祖母への監禁と傷害の疑いで、修くんの母親で長女の穂坂沙喜容疑者(34)と、次男の穂坂大地容疑者(32)らきょうだい4人を逮捕しています。
一連の事件は、監禁されていた祖母が、20日の深夜、路上で保護されたことがきっかけで発覚しました。
警察などによりますと、祖母が保護されたのは自宅のある神戸市西区玉津町からおよそ7キロ離れた垂水区本多聞の路上で、以前、一家が住んでいた市営住宅の近くでした。
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神戸 男児遺体 祖母を保護した男性「普通ではないと思った」
2023-06-26 09:31:58

神戸市西区の草むらでスーツケースに入れられた6歳の男の子の遺体が見つかった事件は、同居する祖母が顔にけがをした状態で隣の垂水区で保護されたことがきっかけで発覚しました。祖母とみられる女性を保護した男性は、当時の状況について「目のまわりにあざがあり、周囲には荷物が散乱していて、普通ではないと思った」と話しました。

祖母は4人が不在の間に抜け出したとみられ、保護された当時、顔にけがをした状態で車いすに乗っていたということです。
祖母とみられる女性を保護したという60代の男性が取材に応じ、当時の状況を語りました。
男性によりますと、20日の午後11時すぎ、買い物を終えて帰宅しようと歩いていたところ、車いすに乗った女性が1人きりでうつむいているのを見かけたということです。
女性は服装に乱れはなかったものの、目のまわりには茶色いあざがあり、周囲にはペット用のかごやノートが散乱していました。
心配した男性が「こんな遅い時間に1人でいたら危ないですよ」と話しかけると、女性は「家が近いから大丈夫です」と繰り返したといいます。
この際、女性は車いすから立ち上がり散乱したものを拾おうとしましたが、すぐにひざから崩れ落ちるように転びました。
祖母とみられる女性を保護したという60代の男性が取材に応じ、当時の状況を語りました。
男性によりますと、20日の午後11時すぎ、買い物を終えて帰宅しようと歩いていたところ、車いすに乗った女性が1人きりでうつむいているのを見かけたということです。
女性は服装に乱れはなかったものの、目のまわりには茶色いあざがあり、周囲にはペット用のかごやノートが散乱していました。
心配した男性が「こんな遅い時間に1人でいたら危ないですよ」と話しかけると、女性は「家が近いから大丈夫です」と繰り返したといいます。
この際、女性は車いすから立ち上がり散乱したものを拾おうとしましたが、すぐにひざから崩れ落ちるように転びました。

このため男性は警察に電話することを女性に伝えたうえで、午後11時20分ごろに110番通報し、駆けつけた警察官が女性を保護したということです。
男性は「車いすの女性が深夜に1人で路上にとどまり、周囲に荷物も散らばっていたため、これは普通ではないと思って警察に通報しました。当時は、女性がこれほど大きな事件に関係しているとは思いませんでした」と話していました。
男性は「車いすの女性が深夜に1人で路上にとどまり、周囲に荷物も散らばっていたため、これは普通ではないと思って警察に通報しました。当時は、女性がこれほど大きな事件に関係しているとは思いませんでした」と話していました。
知人 “周囲の中で目立つ一家だった”
知人によりますと、修くんの祖母への傷害などの容疑で逮捕された修くんの母親らきょうだいは子どものころ、神戸市垂水区の市営住宅に住んでいたということです。
子どものころ、同じ市営住宅に住んでいた30代の女性は、祖母が自分の子どものきょうだいたちを大きな声で叱る様子を見たということで「駐車場を挟んで向かい側の建物に住んでいましたが、どなる声が頻繁に聞こえていて、歩きながら大声で叱る様子を見かけたこともありました」などと話し、周囲の中で目立つ一家だったと振り返りました。
また、修くんの母親で、長女の沙喜容疑者については「小学生の時に何度か一緒に遊んだことがありますが、あまり笑わない印象でした」と話していました。
子どものころ、同じ市営住宅に住んでいた30代の女性は、祖母が自分の子どものきょうだいたちを大きな声で叱る様子を見たということで「駐車場を挟んで向かい側の建物に住んでいましたが、どなる声が頻繁に聞こえていて、歩きながら大声で叱る様子を見かけたこともありました」などと話し、周囲の中で目立つ一家だったと振り返りました。
また、修くんの母親で、長女の沙喜容疑者については「小学生の時に何度か一緒に遊んだことがありますが、あまり笑わない印象でした」と話していました。
官房長官「虐待による事案 情報共有を徹底」

松野官房長官は26日午前の記者会見で「非常に痛ましい事件が発生し、亡くなられた男児のご冥福を心からお祈り申し上げる」と述べました。
そのうえで「児童虐待による外傷と考えられる事案などの情報は児童相談所と警察で必ず共有することとしており、徹底していきたい。児童虐待の深刻化を防ぐには周囲の情報提供が重要であり、少しでもおかしいと感じることがあれば通報者の秘密が守られる専用ダイヤル『189』にためらうことなく連絡してほしい」と呼びかけました。
そのうえで「児童虐待による外傷と考えられる事案などの情報は児童相談所と警察で必ず共有することとしており、徹底していきたい。児童虐待の深刻化を防ぐには周囲の情報提供が重要であり、少しでもおかしいと感じることがあれば通報者の秘密が守られる専用ダイヤル『189』にためらうことなく連絡してほしい」と呼びかけました。
ソース:NHK ニュース