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横浜 女子大生刺殺事件 逮捕の元交際相手 複数回刺したか
2023-06-30 23:05:29

横浜市鶴見区で18歳の女子大学生がマンションの敷地内で殺害された事件で逮捕された元交際相手の男は大学生の上半身を中心に、包丁で複数回、刺すなどした疑いがあることが警察への取材でわかりました。
6月29日、横浜市鶴見区東寺尾中台のマンションの敷地内で、このマンションに住む、大学1年生の冨永紗菜さん(18)が包丁で刺されて殺害されました。
警察は、事件後に自首した元交際相手で近くに住む伊藤龍稀容疑者(22)を殺人の疑いで逮捕しました。
捜査関係者によりますと容疑者は事件の当日、合鍵を使って大学生の住む部屋に侵入し見つかって外に出たあと自宅で包丁を取り、マンションに戻って襲った疑いがあるということです。
その後の調べで警察によりますと大学生の死因は出血性ショックで、傷の状況などから上半身を中心に包丁で複数回、刺されるなどした疑いもあるということです。
交際をめぐっては、おととしから6月までの間、警察への通報があわせて4回寄せられていて事件の1週間前にも大学生から「けんかになり車内で容疑者からたたかれた」などと通報がありました。
警察は容疑者が知らない場所に避難したらどうかと大学生やその家族に提案しましたが、その意思はなかったということで、継続して状況を確認することにしていたということです。
警察は事件にいたるいきさつを引き続き調べることにしています。
大学の友人は
冨永紗菜さんと同じ大学に通っている女子大学生2人がNHKの取材に応じ、「優しく友達思いの子だった。元交際相手が複数のSNSアカウントで復縁を迫る連絡を繰り返していた」と振り返りました。
2人はこの春同じ大学に入学し、もう1人の学生と4人で一緒に遊んだり食事をしたりしていました。
「2か月しか一緒に過ごしていませんが、本当に優しい、友だち思いの子で、こんな事件に巻き込まれるなんて信じられません。いつも重い辞書を持ち歩いていて、大学の授業を誰よりも真面目に受けていました」と振り返りました。
2人はこの春同じ大学に入学し、もう1人の学生と4人で一緒に遊んだり食事をしたりしていました。
「2か月しか一緒に過ごしていませんが、本当に優しい、友だち思いの子で、こんな事件に巻き込まれるなんて信じられません。いつも重い辞書を持ち歩いていて、大学の授業を誰よりも真面目に受けていました」と振り返りました。
“怒ると暴力” “束縛強い”
大学生は交際していた伊藤容疑者について話すこともあり、「DV気質で、怒ると暴力を振るわれる。この前はお腹を蹴られた」と打ち明けたり、腕にあざができていたこともあったということです。
また、束縛が強く、異性の友人と関わるのを禁止したり、一緒に遊んでいる最中に、頻繁に連絡してきたりしたということです。
また、束縛が強く、異性の友人と関わるのを禁止したり、一緒に遊んでいる最中に、頻繁に連絡してきたりしたということです。
1週間前に別れるも復縁迫る連絡繰り返す
事件の1週間前、冨永さんは「暴力がひどいからようやく別れた」と重荷を下ろしたように話しふだんより元気な様子でした。
しかし、伊藤容疑者は複数のSNSでアカウントを変えながら毎秒のように復縁を迫る連絡を繰り返していたということです。
冨永さんは「自宅の鍵を取られてしまった」などと話し、恐怖を感じている様子だったということです。
しかし、伊藤容疑者は複数のSNSでアカウントを変えながら毎秒のように復縁を迫る連絡を繰り返していたということです。
冨永さんは「自宅の鍵を取られてしまった」などと話し、恐怖を感じている様子だったということです。
事件の3日ほど前に連絡止まる
事件の3日ほど前になって連絡がやみ、「ようやく別れられた」と話していたところで事件が起きました。
2人は「事件のことを聞いたときは被害者の名前が発表される前から『もしかしたら・・・』ととても心配していました。大学にいても紗菜を思い出して泣けてしまい、今でも信じられないし、受け入れられません」と話していました。
そして、「『危害を加えられるかもしれない』と話していたので、もっとなにかできたかもしれないと思うと後悔する気持ちも大きいです。夏休みに一緒に、バーベキューをしたり、花火を見に行ったりしようと計画していました。もっともっと仲良くなりたかったです」と涙を流しながら話していました。
2人は「事件のことを聞いたときは被害者の名前が発表される前から『もしかしたら・・・』ととても心配していました。大学にいても紗菜を思い出して泣けてしまい、今でも信じられないし、受け入れられません」と話していました。
そして、「『危害を加えられるかもしれない』と話していたので、もっとなにかできたかもしれないと思うと後悔する気持ちも大きいです。夏休みに一緒に、バーベキューをしたり、花火を見に行ったりしようと計画していました。もっともっと仲良くなりたかったです」と涙を流しながら話していました。
中傷する書き込みに “家族や友の気持ち考えて”
また、事件のあとインターネット上で冨永さんを中傷する書き込みが多いことが悔しいとして、「多くの友だちに愛されていた子です。家族や友人の気持ちを考えて、そっとしておいてほしいです」と話していました。
2人は冨永さんのマンションを訪れ、現場近くに花を手向けました。
友人や知人が持ってきた花束が置かれていたということです。
「突然のことでお別れが言えなかったので、少しでも気持ちの整理をつけたくて来ました。たくさんの人に好かれていたことを改めて感じました」と話していました。
2人は冨永さんのマンションを訪れ、現場近くに花を手向けました。
友人や知人が持ってきた花束が置かれていたということです。
「突然のことでお別れが言えなかったので、少しでも気持ちの整理をつけたくて来ました。たくさんの人に好かれていたことを改めて感じました」と話していました。
ソース:NHK ニュース