こうした中、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は1日、ウクライナ側の分析として、ロシア軍がウクライナ軍の反転攻勢に対応するため、東部バフムト周辺に部隊を移動させているようだと指摘しました。
バフムトをめぐっては、ロシアの民間軍事会社ワグネルなどロシア側がことし5月に完全に掌握したと主張しましたが、ウクライナ側は反転攻勢によってバフムト方面で主導権を握っていると強調していて、攻防が激しくなっているとみられます。
一方、ウクライナのメディアは1日、軍の幹部の話として、ロシアでの武装反乱後のワグネルの部隊について、「隣国ベラルーシへの移動は現時点で確認されていない」と伝えました。
このウクライナ軍の幹部は「情報収集に努めており、仮にそれが起きれば覚知できる」と強調し、ワグネルの部隊の動向に警戒を強めているものとみられます。
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キーウ当局 “ロシア軍が無人機で攻撃 すべて迎撃も住宅被害”
2023-07-02 09:46:39

ウクライナの首都キーウの当局は2日、ロシア軍が無人機による攻撃を仕掛け、住宅に被害が出てけが人が出ていると発表しました。また、ロシア軍は、ウクライナ軍が反転攻勢によって主導権を握っているとされる東部バフムトに部隊を移動させているとの指摘も出ていて、攻防が激しくなっているものとみられます。
ウクライナの首都キーウの当局は2日、ロシア軍がイラン製の無人機でキーウ周辺に攻撃を仕掛けたと発表しました。
無人機はすべて迎撃されたということですが、キーウ州では落下した破片によって住宅3棟に被害が出て、男性1人がけがをしたということです。

ソース:NHK ニュース