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米最高裁 同性婚に関する仕事拒否は「言論の自由」
2023-07-03 07:10:02

アメリカ連邦最高裁は、宗教上の理由で同性婚に関する仕事の依頼を拒否することは「言論の自由」の範囲内だとする判断を下しました。
西部コロラド州のウェブデザイナーが宗教的観点で同性婚を認めていないのを理由に、同性婚に関するウェブサイトの作成依頼を拒否したことが性的少数者への差別を禁じる州法に反するかどうかが争点となっていました。
連邦最高裁は30日、「自分の頭で考え、自由に表現することは私たちが最も大切にする自由のひとつだ」として、信条に基づいて依頼を拒否したことは憲法が保障する表現や宗教の自由の範囲内だとする判断を下しました。
差別を禁じる州法を根拠にウェブサイトの作成を強制することは、「信条とは異なる言論の強要だ」とも指摘しています。
今回の判断を受け、最高裁前に集まった人からは、「憲法で守られている集団に対する差別が許されるようになったようなものだ」といった声が上がり、失望感が広がっています。
バイデン大統領は声明で、「アメリカでは、自分が誰であるか、誰を愛しているかという理由だけで、差別を受けるようなことがあってはならない」と述べ、今回の判断が別の差別につながる恐れがあると懸念を表明しています。
ソース:NHK ニュース