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「H3」ロケット3号機ごうき 種子島たねがしま宇宙うちゅうセンターから打ち上うちあ成功せいこう

2024-07-01 03:41:27

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日本にっぽんあら主力しゅりょくロケット「H3」の3号機ごうきが1にち昼過ひるす鹿児島かごしまけん種子島たねがしま宇宙うちゅうセンターから打ち上うちあげられました。打ち上うちあげからおよそ17ふん搭載とうさいした地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせい「だいち4ごう」を予定よてい軌道きどう投入とうにゅうし、打ち上うちあげは成功せいこうしました。

「H3」の3号機ごうきは1にち午後ごご06ふんすぎ、種子島たねがしま宇宙うちゅうセンターから打ち上うちあげられました。


補助ほじょロケットや1だんエンジン切り離きりはなしながら上昇じょうしょうし、打ち上うちあげからおよそ17ふん午後ごご023ふんごろ、地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせい「だいち4ごう」を切り離きりはなして予定よてい軌道きどう投入とうにゅうし、打ち上うちあげは成功せいこうしました。

「だいち4ごう」では、衛星えいせいからはっした電波でんぱ地表ちひょう反射はんしゃするさい強弱きょうじゃくをもとに画像がぞう作成さくせいすることができ、災害さいがい被害ひがい状況じょうきょう把握はあく火山かざん活動かつどうともな異変いへん迅速じんそく発見はっけんなど役立やくだてられる計画けいかくです。

JAXAと三菱みつびしじゅう工業こうぎょう開発かいはつすすめている日本にっぽんあら主力しゅりょくロケット「H3」は去年きょねん初号しょごう打ち上うちあげに失敗しっぱいし、搭載とうさいしていた地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせい「だいち3ごう」がうしなわれました。

対策たいさくこうじてことし2つき、2号機ごうきはじめて打ち上うちあげに成功せいこうしました。

現在げんざい運用うんようちゅう大型おおがたロケット「H2A」は今年度こんねんどの50号機ごうき運用うんようえ、来年らいねん以降いこう、「H3」に完全かんぜん移行いこうする予定よていです。


「H3」は年間ねんかん6打ち上うちあげを目標もくひょうかかげていて、今回こんかい大型おおがた衛星えいせい軌道きどうへの投入とうにゅうはじめて成功せいこうしたことで、今後こんご安定あんていした運用うんようけてスタートラインにったことになります。


「だいち4ごう災害さいがい運用うんよう期待きたい

「だいち4ごう」は、JAXA=宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう三菱みつびし電機でんきおよそ320おくえんをかけて開発かいはつした地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせいです。

おもさはおよそ3トン太陽光たいようこうパネルなど展開てんかいするとたかさ10メートルよこ20メートルあります。

衛星えいせいからはっした電波でんぱ地表ちひょう反射はんしゃするさい強弱きょうじゃくをもとに画像がぞう作成さくせいできることから、夜間やかんあく天候てんこうでもおよそ3メートルたか解像度かいぞうど観測かんそくできるのが特徴とくちょうです。

現在げんざい運用うんようちゅうの「だいち2ごう」にくらべて、いち観測かんそくできる地表ちひょうはば最大さいだいで4ばいの200キロ観測かんそく頻度ひんどを5ばいやし、災害さいがい被害ひがい状況じょうきょう把握はあく火山かざん活動かつどうともな異変いへん迅速じんそく発見はっけんなど役立やくだてられる計画けいかくです。

「だいち2ごう」はことし1つき能登のと半島はんとう地震じしんでも地殻ちかく変動へんどう分析ぶんせき活用かつようされましたが、観測かんそくエリアがかぎられていたため、すべ地域ちいきいち観測かんそくすることはできませんでした。

「だいち4ごう」の運用うんようによって、災害さいがいのよりタイムリーひろ範囲はんい被害ひがい状況じょうきょう把握はあく期待きたいされています。

ソース:NHK ニュース