イスラエル パレスチナ衝突しょうとつで国連こくれん安保理あんぽり緊急きんきゅう会合かいごう 対応たいおう一致いっちせず

イスラエルとパレスチナによる攻撃こうげきの応酬おうしゅうが続つづいていることを受うけて、国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいは12日にち、2度目どめの緊急きんきゅう会合かいごうを開ひらいて対応たいおうを協議きょうぎしましたが、イスラエルの自衛じえいの権利けんりを支持しじする立場たちばのアメリカが、声明せいめいの発表はっぴょうに反対はんたいしているということで、一致いっちした対応たいおうを示しめせませんでした。

国連こくれん安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいの緊急きんきゅう会合かいごうは、10日にちに続つづいて12日にちに、議長ぎちょう国こく・中国ちゅうごくなどの要請ようせいに基もとづいて開ひらかれました。

会合かいごうは非ひ公開こうかいで行おこなわれましたが、事態じたいの打開だかいに向むけて鍵かぎを握にぎるアメリカのトーマスグリーンフィールド国連こくれん大使たいしは、会合かいごう後ご、自身じしんのツイッターに「危機ききを終おわらせるため双方そうほうにこれ以上いじょう事態じたいを悪化あっかさせないよう求もとめる。イスラエルが国民こくみんと領土りょうどを守まもるための権利けんりを有ゆうしていると認識にんしきしているとともに、パレスチナの人々ひとびとが安全あんぜんに暮くらせる必要ひつようがあることも信しんじている」と投稿とうこうしました。

会合かいごうを要請ようせいした中国ちゅうごくなどは、イスラエルの治安ちあん部隊ぶたいとパレスチナのイスラム原理げんり主義しゅぎ組織そしきハマスの双方そうほうに、暴力ぼうりょくの停止ていしを求もとめる声明せいめい案あんを用意よういして各国かっこくに提案ていあんしていますが、安保理あんぽり外交がいこう筋すじによりますと、イスラエルの自衛じえいの権利けんりを支持しじする立場たちばのアメリカが、声明せいめいの発表はっぴょうに反対はんたいしているということで、一致いっちした対応たいおうを示しめせませんでした。

安保理あんぽりでは、議長ぎちょう国こくの中国ちゅうごくが声明せいめい案あんの文言もんごんの修正しゅうせいなど調整ちょうせいを続つづけているとみられますが、アメリカと各国かっこくとの立場たちばの違ちがいが改あらためて浮き彫うきぼりになった形かたちです。

トルコ エルドアン大統領だいとうりょう「安保理あんぽりは明確めいかくなメッセージを」

この問題もんだいについてトルコのエルドアン大統領だいとうりょうは12日にち、安保理あんぽりの常任じょうにん理事りじ国こくであるロシアのプーチン大統領だいとうりょうと電話でんわで会談かいだんしました。

トルコ政府せいふの発表はっぴょうによりますと、エルドアン大統領だいとうりょうは、今回こんかいの危機ききがさらに悪化あっかしてしまう前まえに安保理あんぽりが対応たいおうすることが重要じゅうようだと強調きょうちょうしたうえで、イスラエルに攻撃こうげきをやめさせるよう、安保理あんぽりは断固だんことした明確めいかくなメッセージを示しめすべきだと、プーチン大統領だいとうりょうに伝つたえたということです。

ソース：NHK ニュース