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ガザ地区の死者192人 イスラエル・パレスチナ 攻撃の応酬続く
2021-05-16 21:55:38

中東のイスラエルとパレスチナのガザ地区の間の激しい攻撃の応酬は16日で7日目となり、ガザ地区でのこれまでの死者は、子どもを含めて192人に上っています。衝突は各地に広がっていて、緊迫した状況が続いています。
イスラエルと、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの間では、今月10日に空爆やロケット弾による激しい攻撃の応酬が始まりました。
イスラエル軍は15日夜から16日未明にかけても激しい空爆を行ってガザ地区では一晩で42人が死亡し、これまでの死者は、ガザ地区で子ども58人を含む192人、イスラエルで9人と、犠牲者が増えています。
イスラエル軍は、ハマスの拠点だとして、これまでに1500か所以上を空爆していて、ネタニヤフ首相は16日の会見で、アメリカからの支持があるとしたうえで「平穏と安全を取り戻すまで攻撃を続ける」と述べ、さらなる攻撃の構えを示しました。
衝突は各地に広がっていて、イスラエルの占領下にある東エルサレムでは、パレスチナ人の男が運転する車が警備にあたっていたイスラエルの警察官に突っ込み、7人がけがをした一方、ヨルダン川西岸地区では武装したユダヤ人入植者がパレスチナ人に発砲してけが人が出るなど、暴力の連鎖が止まりません。
国連や各国は事態の沈静化に向けた呼びかけを繰り返していますが、現地では、緊迫した状況に変化の兆しが見えないままとなっています。
イスラム協力機構 イスラエルの攻撃を非難
イスラエルとパレスチナの衝突が続いていることを受けて、世界57のイスラム教の国と地域でつくるイスラム協力機構は、16日、緊急の外相級会合をオンライン形式で開きました。
会合はサウジアラビアの呼びかけで行われ、会合後に発表された声明ではイスラエルによる攻撃について「パレスチナ人に対する残虐な敵対行為で、安全や平和への直接的な脅威だ」と非難し、即時停止を求めました。
イスラム諸国をめぐっては、去年8月以降、UAE=アラブ首長国連邦やバーレーンなどアラブ諸国4か国がアメリカのトランプ前政権の仲介でイスラエルと国交正常化で合意し、バイデン政権も関係正常化の動きを後押しする姿勢を示しています。
イスラエルとイスラム諸国の接近で孤立を深めてきたパレスチナ暫定自治政府のマリキ外相は、会合で「イスラエルによる植民地主義的な占領政策に立ち向かい、終わらせなければならない。最近のイスラエルとの関係正常化はこのための役には立たない」と述べてこうした動きをけん制し、改めて結束を呼びかけました。
会合はサウジアラビアの呼びかけで行われ、会合後に発表された声明ではイスラエルによる攻撃について「パレスチナ人に対する残虐な敵対行為で、安全や平和への直接的な脅威だ」と非難し、即時停止を求めました。
イスラム諸国をめぐっては、去年8月以降、UAE=アラブ首長国連邦やバーレーンなどアラブ諸国4か国がアメリカのトランプ前政権の仲介でイスラエルと国交正常化で合意し、バイデン政権も関係正常化の動きを後押しする姿勢を示しています。
イスラエルとイスラム諸国の接近で孤立を深めてきたパレスチナ暫定自治政府のマリキ外相は、会合で「イスラエルによる植民地主義的な占領政策に立ち向かい、終わらせなければならない。最近のイスラエルとの関係正常化はこのための役には立たない」と述べてこうした動きをけん制し、改めて結束を呼びかけました。
EUは緊急の外相会議開催へ
イスラエルとパレスチナの衝突が続いていることを受けて、EU=ヨーロッパ連合は今週18日にオンライン形式で緊急の外相会議を開き、対応を協議することを決めました。
EUはこれまでも繰り返し声明を発表し、双方に自制を求めています。
一方、フランスやドイツ、イギリスなどヨーロッパ各国ではイスラエルに対して攻撃の停止を求めるデモが広がっています。
このうち、フランスのパリでは15日、混乱を警戒して警察が許可を出していないにもかかわらず、およそ3000人がパレスチナの旗を持って街なかを行進し、パレスチナへの支持を訴えました。
これに対して警察は、放水車や催涙ガスで排除に乗り出し、45人が拘束される事態になりました。
EUはこれまでも繰り返し声明を発表し、双方に自制を求めています。
一方、フランスやドイツ、イギリスなどヨーロッパ各国ではイスラエルに対して攻撃の停止を求めるデモが広がっています。
このうち、フランスのパリでは15日、混乱を警戒して警察が許可を出していないにもかかわらず、およそ3000人がパレスチナの旗を持って街なかを行進し、パレスチナへの支持を訴えました。
これに対して警察は、放水車や催涙ガスで排除に乗り出し、45人が拘束される事態になりました。
ソース:NHK ニュース